「自己分析ってどうやるの?」
「どう進めたらいいのか分からない・・」
「転職活動がうまくいかないから、改めて自己分析していかないと・・・」
自己分析は時間がかかるし終わりがなく大変なことが多いですよね。しかし、自己分析は就活や転職活動以外の時はもちろん、それ以外においても非常に重要なものです。
今回は、自己分析をすることの意味から実際の自己分析のやり方、また、行き詰まった場合の対処法まで、丁寧に解説していきます!
自己分析する前の確認事項
自己分析の前提
自己分析とは、自分の長所・短所と価値観を知り、就職や転職などの今後のキャリアに活かすものです。
また、様々な意思決定の際に、自分に合った選択や自分が本当にやりたいことを選択するための判断材料となるもの。
自己分析をすることで以下のようなことがわかってくるでしょう。
- 長所と短所
- どんな好きを持っていて、どんなことを頑張れるのか
- 自分の才能が活きる環境
などなど。
簡単にまとめると、自分をより深く理解して本当に自分が自分らしく活躍できる環境を見つけていく手段。それが自己分析になります。
どういった目的で自己分析をやるのか
自己分析の目的は自分をより正確に理解することが目的となりますが、その理解した先、自分が本当に力を発揮できる環境を作るための判断材料にすることです。
例えば、就活や転職でも自己分析をして企業とのミスマッチを防ぐ役割がありますが、本当の自分を理解しないまま企業とマッチングしてしまったら、本当はそこで働きたいとは思っていないのに働くことになりますよね。そして、その職場でうまくいきにくいことは明らかだと思います。
このように、あなた自身が力を発揮できない状況ができてしまうことを防ぐのが自己分析の目的となります。
自己分析のメリット5選
次に「なぜ自己分析をやるといいのか」、自己分析のメリットについてご紹介していきます!
- メリット1:自分の軸ができる
- メリット2:ミスマッチを防げる
- メリット3:自分を客観的に見られるようになる
- メリット4:自分のやりたいことが明確になる
- メリット5:自分の行動が変わる
それではそれぞれ解説していきます!
メリット1:自分の軸ができる
自分を客観的に見つめ分析していくことは、つまり、これまでよりもより深く自分を知るということです。
自分を深く知ることで自分がどんなことに強みがあるのか、逆にどこが弱いのかといったことが具体的になり、今後のあなたの意思決定の判断材料となるでしょう。
その軸が、自信を持って物事を決められる基本となるのではないでしょうか。
メリット2:ミスマッチを防げる
就職や転職の際に自己分析をするという方が多いのではないでしょうか。
自己分析をすることで自分が心から働きたいと思え、自分に適した会社が見つかります。しかし、自己分析を疎かにしてしまうとミスマッチが生じたり、本当は望んでいない企業で働くことになります。
人生の時間は限られています。必要なタイミングでしっかりと自己分析をしてミスマッチだけは避けるようにしましょう!
メリット3:自分を客観的に見られるようになる
これは実際に自己分析をする過程の中で感じるようになります。自己分析をする際には必然的に自分を客観視することが必要となるからです。
そして自分を客観視できるマインドを形成できれば、人間関係や仕事の面でも冷静に対応ができたり、視野が狭くなって対応を間違えるということも減ってきます。
メリット4:自分のやりたいことがより明確になる
自己分析のような、1度立ち止まって考えを深めるといった時間を取ることで、あなたが本当にやりたいことを明確にできます。
「やりたいことが分からない」と思って、まず自己分析を始めようと思う方も多いはず。
このタイミングでようやく「自分のやりたいことについて本気で考える」ことになり、自分の強みや好きなどを活かして何をやっていきたいのかを考えるきっかけになります。
メリット5:自分の行動が変わる
しっかり自分と向き合うことができれば「自分の行動に変化」が起きます。理想の人生を手に入れるためのステップとして、まずはあなたの行動を変えることが必要。
「考え方→行動→習慣→人生」
この流れを作ることで、あなたが本当に送りたい理想の人生へと近づいていきます。そして、心から自分が手に入れたい理想をイメージできると、その理想についてきていない現実に気持ち悪さを覚えるはず。この居心地の悪さが行動の原動力となるのです。
【要注意】自己分析のデメリット3選
一方で、自己分析にもデメリットはついて回ります。以下のことには注意しながら進めていきたいですね。
- デメリット1:ある程度の時間が必要
- デメリット2:自分で可能性を狭めてしまう危険性がある
- デメリット3:沼にハマりやすい
デメリット1:ある程度の時間が必要
まとまった時間を取ることでゆっくりと自分自身と向き合うことができるという面があるので、質の高い自己分析にするには、ある程度の時間が必要であることは避けられないのです。
ここで重要なのが、「自己分析は投資である」という考え方です。「将来の自分の人生の質を高めるために今の時間を使う」という投資的な考え方を自己分析にも当てはめて動いてみましょう!
デメリット2:自分で可能性を狭めてしまう危険性がある
自己分析で客観視できると先ほど解説しましたが、それでもなお「主観」から100%抜け出すのは無理です。主観ということは、あくまでも自分から見た自分。
しかし、「他者からみた自分」や、「他者にも自分自身でも分からない自分」も存在します。
だからこそ、自己分析は他人に頼る必要がありますし、自分でそうだと思って鵜呑みにすると自分の可能性を自分で潰してしまうことにもなりかねません。
デメリット3:沼にハマりやすい
自己分析は終わりがありません。しかも、考えれば考えるほどわからなくなってしまう、という方もいらっしゃいます。
時間をしっかりと確保することは重要なのですが、時間を区切って自己分析を行うことも重要です。
また、闇雲に自己分析をしていくと沼にハマってしまいますが、必要なことを順番に考え答えを出していくことで丁寧に自己理解を深めていけます。
そのための順番も、下記の項目で紹介していきます!
自己分析のやり方4ステップ(3つの軸+α)
「自己分析ってどう進めたらいいのか分からない・・・」
そうやって悩む方がめちゃめちゃ多いのですが、かくいう僕も実はそうでした。。。
でも、闇雲に質問に答えていってもやりたいことは定まりません。ここからは、自己分析の進め方4ステップ(3つの軸+α)を紹介していきます!
やりたいこと(仕事)= 3つの軸+α
やりたいこと、特に就活や転職など仕事探しを見据えた場合には、以下の方程式が重要です
「価値観(Vision)」×「 好き(want to)」×「 強み(さらに弱み)」
さらに、「× ニーズ(稼げるか)」
これらの組み合わせの先に、やりたいことがあり、やり続けられるものが見つかってきます。
そして順番も大事。以下で順番に解説していきます!
自己分析のステップ①:価値観(Vision)を明確にする
一番最初に、自分の大事な価値観を明確にする必要があります。
「どう生きたいか?」
「世の中に望むことは何か?」
この価値観に合わない「好きや得意」は意味を成しません。なので、まずは自分の大事にしたい、ゆずれない価値観を明確にすることが大事。
まずは制限を無くし、「理想」を描くことから始めてみましょう。
自己分析のステップ②:好き(want to)を明確にする
具体的なこの作業が〜、とか、絵を描くのが好き!とかではなく、抽象的な好き(want to と呼びます)をあぶり出す必要があります。
僕の例で言うと、「チームや場のバランスを取りたい」、「未来に向けて変化し続けたい」といったような、いろんな場面で、誰に何を言われなくても、にじみ出てしまう”好きの源”のことです。
- 幼少期から繰り返しやってきたこと
- 無意識に取り組んでいたこと
これらのエピソードの中に、好きの源(want to)を見つけることができます。
自己分析のステップ③:強み(さらに弱み)を明確にする
- 人よりも苦なく自然とできてしまうこと
- 苦手意識なく繰り返し行なってきていること
- 人間関係の中での立ち位置
強み(才能)も、色んな視点から見つけることができます。上記の質問の中に、間違いなくあなたの強みが発揮されてきているので、ぜひ深掘りしてみてください!
そして実は「苦手」も、裏を返すと強みに気づく大事な視点になってきます!
例えば下記のように、苦手を言い換えると強みが見えてきます。
・変化がないと飽きる
→やり方を柔軟に変えてクリエイティブに進められる
・ネガティブな気持ちになりやすい
→問題から目を逸らさない
・優柔不断で悩み続ける
→じっくり検討してリスクのない決断ができる
このように、自分の弱点だと思っていたことも、実は強みの裏返しだったりするので、強みは弱みとセットで考えてみましょう!
自己分析のステップ④:ニーズ(稼げるか)を確認する
上記の3つが自己分析において大事な軸になってきますが、加えて「ニーズがあるもの(稼ぐに繋がるかどうか?)」も合わせて考えられるといいです。
いくら心からやりたいことだとしても、世の中の誰1人にも求められないことだと続けていくのは難しいです。人に感謝されてこそ、人はやりたいことに夢中になれるものです。
人から求められるものは時代によって変わってきます。コロナ前とコロナ禍に入ってからは、ニーズがまるで変わりました。ニーズとはお金を払っても求められることなので、お金を稼ぐに直結しますし、分かりやすい成果なので楽しさも覚えやすいでしょう。
3つの軸を知るための質問集
上記で説明した3つの軸、「価値観(Vision)」×「 好きなこと(want to)」×「 強み(さらに弱み)」を探るための質問集も用意しました!
ぜひ、それぞれの質問にできるだけ深掘りしてながら答えてみてください!自分の軸が見えてくるはずです。
価値観(Vision)を明確にする質問
世の中に対して「怒り」を感じている事は何ですか?
自分が思う理想や本来あるべき姿を頭の中でイメージできているから、その状態になっていない事に怒りを感じるんです。
自分一人ではどうしようもないから普段は諦め半分で流していますが、実は大事な大事な価値観がその「怒り」の中に隠れています!
あなたが本気で助けたい、役に立ちたいと思うのはどのような人ですか?そして、それはなぜですか?
本来、人は生存本能により自分を一番に考えるもの。
その自分がエネルギーや時間を費やしてまで何かしたい!と思うその動機には大事な価値観が隠されています。
親の生き方のどんなところが好きでどんなところが嫌いですか?
親の生き方や考え方に共鳴しているところは自分の価値観に反映されますし、逆に尊敬できなかったり反面教師にしているところがあるのは自分の価値観に反しているからです。
生まれた瞬間から長い時間接してきている親の価値観は、良くも悪くも変えようがない影響を受けています
これまでの人生での大きな決断と、その時大事にしていた判断基準は何ですか?
・進学するのか就職するのか
・結婚に踏み切る時の判断
・会社を辞める/転職する理由
何か大きな決断をする時には必ず大事な判断基準があります。
そこからあなたのどんな価値観が分かりますか?
これまでの人生で1番許せなかったことは?
許せない、つまり怒りの感情が現れるのは大事な価値観を傷つけられるようなことが起きたから。
もう少し日常的な話だと、”嫌いな人”や”苦手な人”というのは、自分の価値観にマッチしていない事が原因。
その理由を分析すると価値観が見えてきますよ!
死んだ後に周りの人から、どんな人だったと言われたいのですか?
自分が死んだ後の葬式で「〇〇って言われていたら嬉しいな」と思うことはなんでしょう?
イコールそれは、そんな生き方を心から望んでいるということ。こんな人だと認められた人生にしたいということ。
理想を口にしてみましょう!
好き(want to)を明確にする質問
幼少期、権威に逆らったことは?
親や先生など、本来従うべき相手に対して逆らってでもやろうとしたことが、幼少期や学生時代にありませんか?
反発してまで取った行動には、自分にとって譲れない「欲求」があった可能性が高い。
そこから分かる純粋な欲求の源とは?
これまでの仕事の中で”この作業は没頭できていたな”と思うことは?
例)「プレゼン自体は苦手だったけど、資料作りは没頭できていた。 理解してもらえるように分かりやすく体系立った内容を作ろうと夢中になっていた」
→「自分のことを理解してもらいたい」「ものごとをロジカルに考えたい」
などの欲求がありそうですよね。
プロセスの中にwant toが必ず存在しています。
あなたが変態的にこだわっているや、自然と繰り返し行なってきていることは?
自然とやってきたからこそ当たり前の基準が高い。他の人よりもこだわりが強くなりやすい。
そこには自分の好きの欲求の源が隠されています。そこから分かるwant toは?
強み(と弱み)を明確にする質問
自分の好きなところはどこですか?
自分の好きなところは、得意なことが関わっていることが多いです。
得意なことに好きが自然と役立ってます。
「自分の得意/弱みって何だと思う?」と仲の良い人に聞いてみる
客観的に自分の得意を知るヒントになります。内側では見えない視点を教えてもらいましょう
他者から己を知る「他己理解」も大事!
親や先生によく注意されたことは何ですか?
出る杭は打たれるもの。人から注意されるのは自分の何かが飛び抜けていた証拠です。
そこから分かる得意なことは?
あまり努力していないのに褒められることは?
得意なことって、頑張って頑張って出来るようになるものじゃないですよね?
なぜか褒められる、または感謝されることは?
他人より上手く/早くできることは?
得意なこと=自然とできること。自然とやってきたからこそ、上手くできるし早くできます。
どんな強みが隠されていますか?
どんな作業をしている時に一番生産的だなと感じますか?
嫌々やっている時よりも、得意なことの方がスムーズに進められます。
そこから分かる得意なことはなんでしょう?
自己分析が行き詰まったり面倒だと感じたら
以上、自己分析の方法をお伝えしてきましたが、それでも
「自己分析やってみたけど、うまく出てこない…」
「さらに自己分析を深めたいけど、なかなかしんどい…」
と思うかもしれません。そう思ってきたら、人の手を借りるのもひとつの選択肢です。
僕は定期的にコーチングを受けることで、客観的な視点を取り込んだり、話す中での気づきを多く得ています。自己理解・自己分析にもかなり役立ってきました。
コーチングとは、行動を促すコミュニケーション手段のこと。基本的にコーチが何かを教えるということはなく、「あなたがどうしたいか」を深掘っていくので、あなたの「こうしたい!」をできる限りサポートするのがコーチの役割となります。
認知科学に基づくコーチングについてご存知でしょうか?様々な流派があるコーチングのなかでも、特に人生オールライフで楽しみつつゴールに向かったり、モチベーションに頼らずゴール達成を叶えていきたい方におすすめのコーチングです。[…]
コーチングの効果
コーチングを受けると以下のようなメリットが享受できるでしょう。
- 机に向かって自己分析するよりも、心から自分がやりたいことに向き合って答えが出せる
- 自己分析するだけではなく、行動まで落とし込めるので結果が出やすい
- 自己分析に足りない他人の視点を補える
自己分析を1人でするのも大事です。しかし、他人の視点が入ることで客観性が明らかに増しますし、考えて終わらず行動にまで落とし込めること。ただただ自分について考えるだけで終わらないのが、コーチングを受けるメリットとなるでしょう。
\コーチングに興味を持ったら/
自己分析に役立つ「コーチング」
人生の時間は限られています。ぜひこの記事を読んだ後から自分の未来のために行動してみてください!
自分の強みや好き、価値観。徹底的に自己理解をし、自分のやりたいことを見つけていきたいなら「コーチング」はおすすめです!
あなたが自覚できていない【want to】と【能力/強み】を特定し、あなたの中を探すだけでは想像し得れない、現状の外側と呼んでいる「ゴール」や「目指すべき姿」に導いていきます。
”欲求の根源=want to” と ”能力・強み・才能” をコーチングの技術で深掘りすることで ”自己理解” という土台を作る。そのwant toと強みを活かしたゴール設定 こそが、モチベーションに頼らずビジョンに向かってワクワク生きていくキーになります。
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