30代が仕事で毎日怒られるのはなぜ？原因を知れば乗り越えられる

30代になって仕事で毎日怒られるのは、20代よりも求められるレベルが上がったり経験や年齢によって柔軟性が足りなくなっていたりと、さまざまな理由があります。

30代でいい大人なのに怒られると、自信がなくなりますよね。しかし、原因に合わせて改善すれば、30代でも怒られる頻度を減らせます。

そこで、本記事では30代が仕事で毎日怒られる原因や具体的な解決策を紹介します。毎日怒られて仕事に行きたくない30代は、本記事を読んで辛い日々を乗り越えましょう。

30代なのに仕事で毎日怒られる理由

30代なのに仕事で毎日怒られる理由は、主に次の5つです。

• 経験や年齢を重ねて柔軟性が足りない
• 求められるレベルや期待値が上がっている
• 部下など自分以外の責任も取らなければいけない
• 中途入社や転職したばかりで慣れていない
• 労働環境や上司に問題がある

20代は社会人としての経験が少なく、業務に慣れていないことも多いため、怒られることが多いです。

一方、30代は周りからの期待値が上がっていたりリーダーとして自分以外の責任を取ったりなど、20代とは違う理由で怒られることが増えます。

ここからは、30代が怒られる理由を詳しく解説します。自分に当てはまる理由を探し、まずは毎日怒られる原因を見つけましょう。

経験や年齢を重ねて柔軟性が足りない

30代は社会人としての経験を積み、自分の仕事のやり方が決まってくる傾向にあります。また、年齢を重ねて考え方や価値観が固まってくる年代でもあり、20代と比較すると柔軟性が足りない人が多いです。

そのため、上司が求めるやり方になかなか合わせられず、結果的に毎日怒られることがあります。

一度怒られてもやり方や考え方に納得できないと、素直に直そうとせず、同じようなやり方で何度も怒られることが増えます。

また、上司と仕事に対する根本的な考え方が違う場合も。20代から積み上げてきた考え方や仕事に対する価値観はなかなか変えられません。そして、根本が違うと当然怒られる頻度も増えます。

求められるレベルや期待値が上がっている

30代は、20代に比べて重要なポジションや責任の仕事が増えます。その分、求めるレベル期待値が上がり、30代なのに毎日怒られることがあります。

20代の頃は育成世代のため、ちょっとしたミスをしても許されていたかもしれません。しかし、30代になると、仕事を1人で任せても大丈夫という前提で評価されることが多くなります。

結果、自分では今まで通り仕事をしているのに、ちょっとしたミスや判断の遅れを強く指摘されてしまいます。

部下など自分以外の責任も取らなければいけない

30代になると、後輩の指導やチームリーダーなどの立場になることが多くなります。部下の行動によって上司から注意されることもあり、自分以外の責任を取る機会が増えて毎日怒られることがあります。

また、自分のせいではないのに怒られる理不尽さによって、精神的に疲れたり自信の喪失につながるケースも多いです。

このような精神状態で、自分の仕事に加えて他人のミスや進捗も気にかける必要があり、自分の仕事に対するミスが増えて悪循環になる人も多くいます。

中途入社や転職したばかりで慣れていない

転職や中途入社したばかりで仕事に慣れていないと、30代でも毎日怒られることがあります。新しい職場では年齢に関係なく初心者です。

最初は仕事の進め方や社内ルールなど覚えることが多く、慣れるまでは当然ミスが多くなります。しかし、周りは社会人経験が長い30代への期待があり、初歩的なミスがあると強めに注意されることがあります。

結果的に、毎日怒られる状態になり、30代なのに怒られてばかりという気持ちになりやすいです。

労働環境や上司に問題がある

毎日怒られる状況が続く場合、過度な管理や感情的な上司、指示が曖昧など労働環境に問題があるケースも多いです。

特に、上司に問題があると、自分がいくら頑張っても毎日怒られる状態は改善されません。上司は、本来改善やフォローをする立場にありますが、感情的に責めるだけで具体的な解決策を出さない人も少なくありません。

また、常に忙しい職場だと余裕のない人が多いです。結果、指摘や叱責が乱暴になり、フィードバックではなくパワハラに近い状態になることもあります。

仕事で毎日怒られることが多い30代の特徴

仕事で毎日怒られることが多い30代の特徴は、次のとおりです。

• 同じミスを繰り返す
• 仕事が遅い
• わからないことをそのままにしている
• ルールや期限などを守らない
• 声が小さい
• 身だしなみが整っていない
• ミスしたときの態度が悪い
• 報連相が足りない
• 自分の意見を言わない
• 周りへの配慮が足りない

毎日怒られる原因が自分にある場合、上記の特徴に当てはまることが多いです。当てはまる項目があるか確認し、原因が労働環境か自分かチェックしましょう。

20代からのツケが回ってきている

20代から仕事のやり方に問題があると、期待値が上がる30代になって怒られる頻度が増える可能性があります。

20代の頃は周囲の人のフォローで何とかなっていても、年齢とともに求められるレベルが上がるので、そのままでは通用しなくなります。

同じミスを繰り返す

20代から同じミスを繰り返していると、学習していない人と判断され、厳しく指摘されやすくなります。

20代の頃はミスしても教えてもらえたかもしれませんが、30代になると改善して当たり前と見られることが多いです。そのため、1つ1つのミスが重く捉えられるようになります。

仕事が遅い

30代は効率よく成果を出すことをより求められる年代のため、仕事が遅い人は怒られやすいです。

また、リーダーやまとめ役を任されていた場合、チーム全体の進捗が遅れます。20代ではていねいにやる姿勢が評価されることもありますが、30代は周りの進捗を見ながら効率的に仕事を進める必要があります。

わからないことをそのままにしている

20代でわからないことをそのままにしていると、1人で仕事を任されやすい30代で怒られやすくなります。

20代は、曖昧な理解でも周りがフォローしてくれるかもしれません。しかし、30代は1人でできると思われやすく、1人になった途端何もできなくなって怒られる頻度が一気に増えます。

疑問点を解消しないまま作業すると、あとからトラブルが起きやすくなるので、わからないことは早めに解消することが大切です。

ルールや期限などを守らない

ルールや期限を守らない人は20代でも当然怒られますが、30代になるとより信頼されなくなります。さらに、若手の頃より責任も重くなっており、小さな遅れでもいい加減だと判断され怒られてしまいます。

また、ルールや期限を守らない印象がつくと仕事ができない人だと思われ、小さなミスでもきつく怒られることが多いです。

怒られやすい態度をとっている

能力に問題がなくても、ちょっとした態度が怒られやすい雰囲気を作ることがあります。

無意識にやっていることが実は悪い印象を与えていることがあるため注意が必要です。

声が小さい

声が小さい人はコミュニケーションが取りづらく、周囲をイライラさせてしまうことがあります。指示を理解していないようにも見えやすく、怒られやすくなります。

さらに、自信がないようにも見えるため、仕事ができない印象も持たれやすいです。声の大きさは20代で改善する人も多く、30代になっても声が小さいと不信感につながります。

身だしなみが整っていない

服装が乱れていたり清潔感が足りなかったりすると、仕事でもルーズな先入観を与えやすいので注意しましょう。

会社によっては身だしなみへの意識が低いだけで、評価や信頼に影響が出ることもあります。見た目の印象は仕事への印象に直結するため、身だしなみが整っていないとその分怒られやすくなります。

特に、身だしなみは社会人としての基本のため、30代で清潔感がない人は20代よりもマイナスなイメージを持たれやすいです。

ミスしたときの態度が悪い

ミスした際に無意識に言い訳したり不満げな態度を取ったりしている人は、怒られやすくなります。ミスそのものは小さくても、態度が問題で怒られることがあるので注意が必要です。

特に、30代は自分で責任を取るべき年齢と見られるため、不誠実な態度は避けましょう。

コミュニケーションがうまく取れない

業務の質だけでなく、コミュニケーションの質も怒られやすさに直結します。

必要な情報共有ができていなかったり意見が言えなかったりすると誤解やミスが増え、結果的に怒られる頻度が増えます。

報連相が足りない

報告や連絡、相談が足りないと上司は状況を把握できず、指示も出しづらくなります。

その結果、勝手に進めたり上司の求めているものと違ったりといったミスが発生し、怒られます。相談すれば防げたミスが多い人はコミュニケーションが足りない可能性が高いです。

また、報連相も社会人の基本です。30代で報連相が足りないと、上司から仕事ができないと思われやすく、毎日怒られることにつながります。

自分の意見を言わない

自分の意見を言わない人は主体性や責任感がないと受け取られがちです。特に、30代はチームを引っ張ることを期待されるため、自分の意見がない人は厳しい言葉を受けやすくなります。

また、自分のやった業務に関して誤解されることも増え、理不尽と感じる叱責を受けることも。誤解で怒られることを避けるためには、適切なタイミングで自分の意見を伝えることが大切です。

周りへの配慮が足りない

自分の仕事ばかりに集中している人は、知らぬ間に他人に迷惑をかけて怒られている可能性があります。

チームの動きや他部署の状況を考えず、自分だけで判断や行動すると、トラブルの原因になります。そのため、協調性がない人や周りとコミュニケーションを取らない人は、毎日怒られやすいです。

30代が仕事で毎日怒られるときの解決策

30代が仕事で毎日怒られるときは、次の解決策がおすすめです。

• フィードバックを積極的に受け入れる
• 自分の強みや得意を活かせているか確認する
• 社内での異動を打診してみる
• 上司との1on1で期待値調整をする
• スキルアップや成長を目指す
• 自分が本当にやりたいことやキャリアの目標を設定する

今の職場にいながら怒られる頻度を減らしたい人は必見です。

フィードバックを積極的に受け入れる

30代は、注意されたことを柔軟に受け入れにくくなってくる年代です。しかし、怒られた内容を把握し、改善することで怒られる回数が減ります。

そのため、怒られた際は感情的に反発したり落ち込んだりせず、指摘された内容を冷静に受け止めて改善点を整理しましょう。

また、次のような質問や提案をすれば改善できるだけでなく、上司に積極的な姿勢も見せられます。

• どの点を優先的に直すべきか質問する
• 次回から改善する点を伝える
• フィードバックに関して感謝を伝える

また、フィードバックや怒られたことを攻撃ではなく改善の材料と捉えると、より前向きに改善できます。

自分の強みや得意を活かせているか確認する

自分の強みや得意を活かせているか確認することで、怒られる頻度が減るのでおすすめです。

毎日怒られる状況にいると、自分は仕事ができないと感じてしまいますよね。しかし、実は強みが活かしづらい環境にいるケースがあります。

自分の強みを活かせているか確認するには、次の方法がおすすめです。

• 得意なことの棚卸し
• 自己診断ツールの活用
• 自己分析を徹底してやる

まずは、自分の得意分野や強みを棚卸しし、今の仕事でそれが発揮できているか確認しましょう。これまでの仕事でうまくいった経験や褒められたポイント、他人には大変なことでも自分は自然にできてしまうことなどを書くのがおすすめです。

また、客観的な視点を得るために自己診断ツールを使うのも効果的です。特におすすめなのがストレングスファインダーのような強み分析ツールです。

ストレングスファインダーは弱点ではなく強みに焦点を当てたツールで、毎日怒られるときに使うと自信を取り戻せます。

自分では気づかない才能のパターンや行動特性を明確に言語化してくれるため、どういう仕事で力が発揮されやすいのかをより深く理解できます。

また、プライベートやこれまでの人生を振り返り、得意だったことを書き出す自己分析もおすすめです。仕事以外で得意なことが、実は仕事につながっていることもあります。

このように分析して自分の強みがわかれば、それを活かせるタスクの割合を増やしたり業務分担の調整を上司に相談したりと、具体的な改善行動につなげられます。

自分の強みを生かした働き方ができると成果が出やすくなり、怒られる頻度も自然と減っていきます。

上司との1on1で期待値調整をする

上司と1on1で話し合いの場を設けてもらい、期待値の差を埋めるのもおすすめです。

怒られる人の多くは、「自分ができることやここまでやればいいと思っていること」と「上司が求めていることや期待しているレベル」に大きな差があります。その結果、仕事を頑張っているのになぜか怒られると感じてしまいます。

まずは、上司にどこまで求めているのか聞き、上司側の期待値に合わせて仕事のやり方を変えましょう。

1on1のミーティングなどで期待値の認識を揃えたら、上司に期待に応えられる範囲で努力することを伝えるのがおすすめです。

スキルアップや成長を目指す

怒られるポイントがスキル不足にある場合は、スキルアップや成長を目指すことで解決できる可能性が高いです。30代は20代に比べて学ぶ意欲が減り、スキルが十分に合うと思い込みやすい年代です。

業務に必要な知識のほか、ITスキルやコミュニケーション、マネジメントなどの能力を磨くことで仕事の質が大幅に上がります。

スキルを磨いて成長できれば、自然と怒られる場面も少なくなっていきます。

自分が本当にやりたいことやキャリアの目標を設定する

怒られ続けて辛いときこそ、自分がどんな働き方をしたいのか見つめ直すチャンスです。

長期的に築きたいキャリアや身につけたいスキルなどを明確にすると、取るべき行動がはっきりします。目的が定まると意識的に行動できるようになり、日々の仕事への姿勢も自然と変わっていくはずです。

先が見えない状態で怒られ続けると仕事へのやる気がどんどん下がりますよね。しかし、目標が決まっていれば、怒られることも理想のキャリアへの通過点と捉えることができます。

理不尽な上司など環境が原因で仕事で毎日怒られる30代の対処法

毎日怒られる原因が自分ではなく職場環境にある場合、次のような対処法を検討するのがおすすめです。

• 社内での異動を打診してみる
• 信頼できる上司や同僚に相談する
• キャリアコーチに相談する
• 転職する

自分がいくら頑張っても毎日怒られる30代の方は、これから紹介する対処法を試してみてくださいね。

社内での異動を打診してみる

自分の強みが活かされないときや上司との相性が合わない場合、社内での異動を打診してみるのがおすすめです。

社内異動なら転職よりもリスクが低く、スムーズにキャリアを再構築できます。退職と違い、今の会社からも受け入れられやすいです。

別の部署であれば自身のスキルがより活かせたり、上司や同僚との相性が良くなったりする可能性が高くなります。

信頼できる上司や同僚に相談する

一度信頼できる上司や同僚に相談し、客観的な意見を聞くのもおすすめです。自分では思いつかなかった原因が見つかる可能性があります。

また、話を聞いてもらうことで精神的にも楽になり、前向きに仕事を続けられます。

上司に相談すれば、社内のシステムやルール自体を変更してくれることも。社内で信頼できる人に今の状況を話すことで、職場環境自体を変えられるかもしれません。

キャリアコーチに相談する

社内に相談できる人がいない場合、キャリアコーチに相談するのがおすすめです。

キャリアコーチは、自己分析などを通して自分のキャリアや目標決定をサポートするキャリアコーチングを行っています。

キャリアコーチは職場環境を含めて仕事の悩みを聞き、自己理解を深めながら具体的な解決策を出してくれます。自分1人で解決しようとしても毎日怒られ続ける方は、一度キャリアコーチに相談してみましょう。

キャリアの専門家に相談することで、自分では考えつかなかった解決策を提案してもらえる可能性があります。

転職する

社内の人やキャリアコーチに相談しても解決しない場合は、転職を検討しましょう。職場環境はなかなか変えられるものではありません。

小さな内容であれば改善できるかもしれませんが、ブラック企業や社内全体の雰囲気が悪いなど、大きな問題は1人では対処できません。

また、自分の強みが全く活かせない場合も、業種や職種を変えることで怒られる回数が減る可能性があります。

転職は辛い状況を抜け出すために衝動的に行うと、後悔しやすいです。転職エージェントなどを使い、転職のプロに相談しながら計画的に行いましょう。

仕事で毎日怒られる30代は原因に合う改善策で乗り越えよう

30代が仕事で毎日怒られる原因は、主に自分か職場環境のどちらかです。

原因が自分にある場合は上司と話し合ったり怒られた内容を冷静に分析したりし、状況を少しずつ変えていきましょう。

職場環境が原因の場合は、周囲に相談したり部署異動を希望したりするのがおすすめ。また、キャリアコーチや転職エージェントなど専門家に相談することで、突破口が見えてくることも多いです。

原因に合わせた改善策で、毎日怒られる状況から抜け出しましょう。