30代でもメリットやデメリットを意識してポイントを押さえれば、キャリアチェンジできます。
とはいえ、もう遅いと感じる方や未経験職への転職が不安な方も多いはずです。
そこで、本記事では30代のキャリアチェンジの現状やメリットデメリット、成功させるコツまで徹底解説します。新しいキャリアを作っていきたい30代は必見です。
30代のキャリアチェンジとは?未経験職への転職はできる?
30代のキャリアチェンジは、未経験職への転職や社内異動、副業などを通じて新しいキャリアを作っていくことを指します。
20代とは違い、ある程度経験を積んだ状態で一から新しいキャリアを作っていくため、難易度が高く、これまでのキャリアが無駄になると感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、株式会社ビズヒッツが行ったアンケートでは、30代で未経験職に転職した方の8割は、転職してよかったと感じていることがわかっています。
出典:株式会社ビズヒッツ「30代で未経験の仕事に転職した男女205人を対象にしたアンケート調査」より
未経験の仕事に転職してよかったと回答した人が40.0%、どちらかといえばよかったと答えた人が42.4%で、全体の82.4%の30代が未経験職への転職に好印象を持っています。
そのため、30代でもキャリアチェンジを成功させることが可能です。
30代のキャリアチェンジが難しいといわれる理由
30代のキャリアチェンジが難しいといわれている理由は、主に次の4つです。
- 即戦力を期待されやすい
- 過去のキャリア以外で評価するのが難しい
- 年収やポジションを下げづらい
- 家庭やライフイベントも判断材料に入る
30代を取り巻く環境やキャリアの特徴から、30代のキャリアチェンジが難しい理由を詳しく解説します。
即戦力を期待されやすい
30代での転職や部署異動では、これまでの経験や知識を活かした即戦力を期待されやすいです。
しかし、キャリアチェンジをしようとすると、最初はわからないことが多く、即戦力として働くのは難しい傾向にあります。
結果的に即戦力にならない30代より新卒や20代が優先され、未経験の30代は採用されにくいため、30代のキャリアチェンジは難しいといわれています。
過去のキャリア以外で評価するのが難しい
30代は職務経歴が10年前後になるため、過去のキャリアが評価されやすい年代です。しかし、キャリアチェンジで未経験職への転職をする際は、これまでの専門性や経験は強みにならない可能性が高いです。
そのため、キャリア以外で目立つ強みがないと評価されにくく、30代はキャリアチェンジが難しい傾向にあります。
その結果、面接などではキャリアチェンジする理由を強く問われることも多いです。ここの説明ができない30代は、未経験職で働く強い意思や強みがないと判断されやすく、キャリアチェンジが失敗しやすくなります。
年収やポジションを下げづらい
30代は年収やポジションが下がることを、受け入れづらい年代でもあります。これまでに昇進や昇給を経験している人が多く、家庭があって生活水準が固まっている人も多いからです。
企業側には、未経験にも関わらず条件調整が難しい人だと思われやすく、柔軟に働ける20代や即戦力になる40代を優先されることがあります。
そのため、30代でキャリアチェンジしたい方は、ある程度の年収低下やポジションダウンは受け入れる必要があります。
家庭やライフイベントも判断材料に入る
30代は家庭やライフイベントが多い年代のため、20代よりも柔軟性が下がります。
企業側は、残業や転勤、柔軟な働き方の可否を含めて選考します。特に、専門性や経験がない未経験職の選考では、企業の希望に合わせた働き方ができるかが重要なポイントです。
30代は子育てや結婚、介護などが増えやすく、場所の移動や勤務時間の延長などが難しい傾向にあります。
このように未経験かつ柔軟な働き方ができない場合、選考になかなか通らないことが多いです。
30代でもキャリアチェンジできる理由
実は、30代のキャリアチェンジが難しいといわれる理由のほとんどが、選考に通りにくいなど企業側の問題です。
しかし、株式会社学情が行ったアンケートでは、多くの企業が30代のキャリアチェンジを受け入れていることがわかっています。
出典:株式会社学情「30 代のキャリアチェンジと 30 代キャリアの採用手法に関するアンケート」より
30代のキャリアチェンジ転職について受け入れている企業は40.1%で、受け入れていない企業はたったの8%と1割未満でした。
また、30代のキャリアチェンジを評価すると回答した企業も、全体の6割を占めています。
出典:株式会社学情「30 代のキャリアチェンジと 30 代キャリアの採用手法に関するアンケート」より
上記のアンケート結果からもわかるように、過半数以上の企業が30代のキャリアチェンジにプラスな印象を持っています。
未経験の30代を受け入れる姿勢がある企業も多く、面接や書類選考での見せ方次第で30代でもキャリアチェンジを成功させられるといえます。
30代がキャリアチェンジするメリットデメリット
30代がキャリアチェンジするメリットとデメリットは、次のとおりです。
| メリット | ・他の業界でも使えるスキルを活かせる ・まだキャリアの軌道修正ができる ・長期的に働ける転職先を見つけやすい |
| デメリット | ・年収や役職が一時的に下がることがある ・周囲とのキャリアのギャップを感じやすい ・家族や職場からの理解を得られないことがある |
30代ならではのメリットとデメリットを知っておくことで、キャリアチェンジのやり方や注意点をより明確にできます。
30代がキャリアチェンジするメリット
30代がキャリアチェンジするメリットは、主に次の3つです。
- 他の業界でも使えるスキルを活かせる
- まだキャリアの軌道修正ができる
- 長期的に働ける転職先を見つけやすい
30代は社会人経験が10年前後あり、マネジメント力やビジネスの基礎力など再現性のあるスキルを持っていることが多いです。他の業界でも活かせるスキルがあれば、未経験職でも十分に使えます。
さらに、30代はまだキャリア修正ができる年代です。もう遅いと感じるかもしれませんが、長期的なキャリアでみると30代は中間地点です。
40代や50代になると管理職などが増え、未経験職への転職などキャリアチェンジはどんどん難しくなります。そのため、キャリアの軌道修正ができるのも30代のキャリアチェンジのメリットです。
また、ライフイベントを含めたキャリア選択ができるのも30代の特徴です。将来の働き方や生き方を見据えたキャリアを選べるため、長期的に働ける転職を見つけやすいのもメリットとして挙げられます。
30代がキャリアチェンジするデメリット
一方、30代がキャリアチェンジするデメリットは、主に次の3つです。
- 年収や役職が一時的に下がることがある
- 周囲とのキャリアのギャップを感じやすい
- 家族や職場からの理解を得られないことがある
30代の未経験職への転職は、年収や役職が一時的に下がることがあります。株式会社ビズヒッツのアンケートでは、未経験職に転職した30代の半数の年収が下がったという結果が出ています。
出典:株式会社ビズヒッツ「30代で未経験の仕事に転職した男女205人を対象にしたアンケート調査」より
年収だけでなく役職が下がる可能性もあり、周囲とのキャリアのギャップを感じることもあります。また、家族や職場からの理解を得られにくいのもデメリットです。
このように、30代で年収や役職が下がることや一から新しいキャリアを作ることで、周囲とのギャップや理解されないなどのデメリットを感じることがあります。
しかし、周りへの説明の仕方や考え方を見直せば、これらのデメリットも解消できます。また、収入や役職に関しても、一時的なものなので、キャリアを積んでいけば問題ありません。
30代でキャリアチェンジを成功させるポイント
30代でキャリアチェンジを成功させるポイントは、次のとおりです。
- 自己分析を徹底する
- 転職以外のキャリアチェンジも視野に入れる
- 失敗を恐れない
- キャリアコーチに相談する
上記のポイントを押さえることで、30代でもキャリアチェンジが成功しやすくなります。
特に、これまで転職や異動などの経験が少ない方は、ぜひそれぞれのポイントをチェックしてくださいね。
自己分析を徹底する
30代でキャリアチェンジを成功させるには、企業側への自分の見せ方が非常に重要です。自分の強みやキャリアチェンジの理由などを見つけるためには、自己分析で自己理解を深めることが大切です。
自己分析や職歴の棚卸しなどを徹底することで、一貫性のある説明や本当の自分の強みを見つけられます。
特に、以下のポイントを意識するのがおすすめです。
- 職歴を経歴ではなく再現性で考える
- 即戦力になる部分を見つける
- ライフイベントや家庭を考慮して条件を選ぶ
自己分析の際は、専門的な知識や経験以外の再現性のあるスキルを重視し、即戦力になる部分を見つけましょう。
また、自己分析を通して転職先の条件を選ぶときは、ライフイベントや家庭を考慮したうえで長期的に働けるかチェックするのがおすすめです。
このように自己分析や転職先選びを行うことで自分に合う新しいキャリアが見つかり、キャリアチェンジ後に後悔しにくくなります。
転職以外のキャリアチェンジも視野に入れる
キャリアチェンジは、転職以外にも次のような方法があります。
- 社内異動
- プロジェクト参加
- 副業
- 業務委託
30代のキャリアチェンジと聞くと、未経験職への転職を想像する方が多いかもしれません。
しかし、実際は部署異動や新しいプロジェクトへの参加など、今の会社で新しいキャリアを作り始めることも可能です。また、副業や業務委託など、小さなことから始めてみるのもおすすめです。
転職は失敗のリスクがあり、働き方や年収が変化して生活が一気に変わることも。失敗のリスクをなるべく減らしたい方は、転職以外の方法で新しいキャリアを作りましょう。
失敗を恐れない
30代になると、今までのキャリアを捨てるのが怖くなる方も多いはずです。しかし、転職やキャリアチェンジに失敗してもやり直しできます。
特に、30代はまだキャリアの中間地点にいるため、方向性ややり方を見直してもう一度挑戦することが可能です。
失敗を恐れていると、いつまで経ってもキャリアチェンジできません。今の仕事に不満や悩みがある方や新しいことを始めたい方は、失敗を恐れずに行動しましょう。
20代とは違い、30代で転職に失敗すると後がないと思うかもしれません。しかし、最近は転職が当たり前になってきており、30代で理想の転職先が見つからなくても問題ありません。
とはいえ、できる限り転職を成功させたいですよね。
[…]
キャリアコーチに相談する
初めての転職やキャリアチェンジに不安がある30代には、キャリアコーチングがおすすめです。
自己分析やキャリア計画を一緒に進めてくれるキャリアコーチがいれば、理想のキャリアの方向性を決められます。1人でキャリアチェンジすることもできますが、自分だけでは気が付かない悩みやキャリアの希望が出てくることもあります。
特に、失敗したくない方は、キャリアの専門家であるキャリアコーチと一緒にキャリアチェンジを進めましょう。
認知科学に基づくコーチングについてご存知でしょうか?
様々な流派があるコーチングのなかでも、特に人生オールライフで楽しみつつゴールに向かったり、モチベーションに頼らずゴール達成を叶えたりしていきたい方におすすめのコーチングです[…]
30代がキャリアチェンジする上でおすすめの書籍
キャリアチェンジしたい30代におすすめの書籍があるので、合わせて2冊紹介しておきます。
「向いてる仕事」を見つけよう「人の役に立つ12の資質」から自分の強みがわかる
適職の結論 あなたが気づいていない「本当の強み」がわかる
30代のキャリアチェンジに関するよくある質問
30代のキャリアチェンジに関するよくある質問を紹介します。
事前に気になる疑問や不安を解消しておくことで、ポジティブな気持ちで行動できます。ぜひチェックしておいてくださいね。
必須ではありませんが、分野によっては大きな武器になります。
30代のキャリアチェンジでは、資格自体ではなく、資格を取った理由や実務への活かし方が重視されます。
資格を持っていることで、未経験分野に挑戦する意欲や基礎理解があることを示すことが可能です。そのため、取得目的や実務とのつながりをはっきりさせておくことが大切です。
しっかりと計画的に行えば、遅すぎることはありません。
30代後半でも経験や判断力、マネジメント力などがあれば、キャリアチェンジも十分に可能です。ただし、30代前半よりもやや先行が厳しくなる傾向があるため、0から学ぶ業種より過去の経験を少しでも使える企業を選ぶのがおすすめです。
事前に条件を整理できれば、スムーズにキャリアチェンジが可能です。
家庭があっても働き方や収入、時間の使い方を整理しておくことでぴったりの企業が見つかりやすいです。
やり方次第で30代でも理想のキャリアチェンジができる
30代でもやり方次第で理想のキャリアチェンジが可能です。30代は20代に比べて働き方が限定されやすく、キャリアチェンジが難しいといわれています。
しかし、自己分析を徹底し、転職以外の方法も視野に入れながら計画的に進めることで、スムーズに新しいキャリアを始められます。
また、キャリアの専門家であるキャリアコーチに相談するのも成功の近道です。失敗のリスクを減らして効率的にキャリアチェンジしたい方は、ぜひキャリアコーチングを受けてみてくださいね。