NLP(エヌ エル ピー)|コーチングに関する用語集

NLPとは、Neuro Linguistic Programming(神経言語プログラミング)の略称で、別名「脳と心の取扱説明書」とも呼ばれる心理学です。

成功している人の共通点を見出し、誰もが結果を出せるように体系化したもので、コミュニケーション能力を高めたり、目標達成に役立つスキルを学びます。

元々はセラピー(心理療法)の分野で急速に広まったNLPですが、現在では、その驚異的な効果性を得るために、世界のトップビジネスシーンやスポーツの世界などでも幅広く活用され、仕事やビジネス・人間関係など、人生全般をアップデートしたい方にとって価値ある学びを得られるものとなっています。

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NLPを学ぶ/受けるメリット(実現できること、解決できること)

  • コミュニケーション能力が向上する

NLPを学ぶことで、コミュニケーション能力が向上します。コミュニケーション能力を向上させるには、相手の心の動きを理解し、伝えたいことを正確に話す必要があります。 NLPを学ぶことによって自分の考えを理解できるため、相手が誤解するような答えを出すことも少なくなるでしょう。

  • プレゼンテーション能力がアップする

プレゼンテーションを成功させるためには、相手を納得させられるような構成にしなければなりません。 NLPを学び、戦略的アプローチの方法や存在力・影響力の上げ方、NLP言語が身につくことで、相手を納得させられるプレゼンテーションが可能になるでしょう。

  • 悩みや問題などの解決方法が身につく

NLPでは、自分の感情や行動を知ってコントロールする技術や、状況を把握する方法を学ぶため、人間関係の悩みや問題の軽減につながります。また、相手がなぜ悩んでいるのかも把握できるようになるでしょう。 NLPを学ぶことで、悩みや問題の解決につながるとともに、再び同じ状態になったときの解決方法が身につきます。

  • 他者の深層心理を理解できる

NLPは、深層心理の原理・原則を知ることにもつながります。相手が何を欲しているのかがわかるようになり、コミュニケーションも円滑になるでしょう。 その他にも、自身の目標を明確にすると、人生の方向性が明らかになり、目標達成意欲の向上にもつながります。

コーチングとNLPの共通点

  • 目的は同じ

コーチングもNLPも、スキルを使う目的は同じです。

たとえば、次のようなものが挙げられます。

  •  能力を引き出す
  •  気づきを促す
  •  自立性や自発性を促す
  •  選択肢を増やす

大切な人が自身の力で問題を解決し、ゴールを達成する。そのプロセスの中で成長を実感できるよう支援するのがコーチングであり、NLPです。

  • 基本的なコミュニケーションスキルは同じ

コーチングもNLPも、大切な人との関わりで使う、基本的なコミュニケーションスキルは同じです。

たとえば……

  •  相手の状況を観察するスキル
  •  信頼関係を作るスキル
  •  傾聴するスキル
  •  相手に問いかけ、質問し、気づきを促すスキル
  •  必要に応じてリードしたり、提案したりするスキル

など。

コーチングとNLPの5つの違い

  • 成り立ちが違う(目標達成がコーチング、問題解決がNLP)

コーチングの語源は、お客さまを目的地に物理的に運ぶ「coach(馬車)」にあります。その比喩から、「クライアントをゴールに運ぶ」人のことをコーチといいますが、その成り立ちは「目標達成」です。

NLPは、優れた成果を出す3人のセラピストが使う言葉や関わり方を体系化したものです。ここからも分かるように、その成り立ちは「問題解決」です。その後、NLPの手法はセラピーに限らず、「目標達成」にも効果的であったことから、ビジネスやスポーツ、教育等、さまざまな分野で活用されるようになりました。

  • 扱う範囲が違う(ポジティブなコーチング、ポジティブ&ネガティブなNLP)

コーチングはどちらかといえばポジティブな目標達成を得意とし、ネガティブな問題解決はあまり得意としません。

NLPはセラピーが始まりのため、ネガティブな問題解決から、それを超えてポジティブな目標達成までを扱うことができます。

  • 得意なツールが違う―左脳的なコーチング、右脳的なNLP

コーチングは言葉や思考、論理性を大切にします。そういう意味では左脳的です。傾聴や質問など、言葉で関わっていきながら、思考を促すのが中心です。

NLPはイメージや五感、感情を大切にします。そういう意味では右脳的です。過去や未来をイメージすることで柔軟に発想し、そのとき味わう身体感覚や感情から、新しいアイデアやヒントを引き出します。

コーチングは知識として理解する左脳派であるのに対し、NLPは体験することで身体感覚として理解する右脳派です。

  • 会話の流れが違う―ロジカルな流れ重視のコーチング、柔軟性重視のNLP

コーチングとNLPは、大切な人をガイドする「会話の流れ」が違います。

コーチングのトレーニングでは、「流れ」を大切にしています。「流れ」とは、「最初にテーマを聞いて」「次に、ゴールイメージを聞いて」「それから、現状を明らかにして」「ゴールと現状のギャップを明確にして」「今、何ができるかを考える」ような、ロジカルな「会話の流れ」です。

一方、NLPには、基本的な「会話の流れ」があまりありません。その場における柔軟性を大切にしています。

  • 学ぶ範囲が違う―ビジネス全般を扱うコーチング、コミュニケーション中心のNLP

コーチングはビジネス全般を扱います。トレーニングの中にマネジメントやマーケティング、効果的なチーム作り、リーダーシップ、セールスコーチングなどが含まれることが多い。

NLPはコミュニケーションが中心です。言葉やイメージ力を使ってネガティブな感情を解決したり、行動の制限となっている思い込みをゆるめたり、ゴールイメージを明確にしてそのうれしさを身体感覚で暑かったりと、大切な人の成長をコミュニケーションで解決することに焦点を当てています。

 

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