GROWモデル|コーチングに関する用語集
自発的に考える力や行動する力を養うために作られるコーチングモデル。
GROWモデルとは、コーチングに欠かせない4つのプロセスを駆使して、クライアントの目標達成を効果的にサポートする手法です。
その4つのプロセスの頭文字をとって、GROWモデルという名称になっています。
G(Goal):実現したい目標や理想を明確にすること
R(Reality・ Resource):現実・状況を把握すること
O(Options):選択肢を想像して洗い出すこと
W(will):やるべきことを自ら決断・選択すること
ステップ1:G「Goal(目標・欲しい結果)」
目的:クライアントが達成したい目標や欲しい結果を明確にすること
- どのような結果を手にしたいですか?(肯定形の言葉で表現。かつ、クライアントが自分で始められ、
コントロールできること) - 1年後、3年後、5年後までに、あなたはどのようなゴールを達成していたいですか?
- どのような状態になるとゴールを達成したと判断できますか?
- ゴールは「どこで、誰と」達成していますか?
- ゴールを達成することは、あなたに何をもたらしますか?
ステップ2:R「Reality Check(現実の確認)」
目的:客観的なスタート地点を特定すること
- 今はどのような状況ですか?
- 今までのところ、ゴールに対して何を行い、どのような成果を達成しましたか?
- 他に誰が関わっていますか、または影響を受けていますか?
- もしもあなたがすでに何かを試していたらどうですか?その行動はどのような違いをもたらしていたでしょうか?
- 成果を止めているものはありますか?
ステップ3:O「Options(選択肢)」
目的:クライアントが潜在的に持っている解決策を独創的な方法で考えてもらうこと
- もしも、このゴールを達成することへの障害が全く何もないとしたら、あなたは何をしますか?
- どのようなアクションが必要ですか?他にもできる事があるとすれば、それは何ですか?
- これはあなた単独でも達成できることですか?そうでない場合は、誰に助けてもらいますか?
- 他の人がやっていたことで、あなたも同じことをやったらこの状況でうまくいくかもしれないと思えるようなことは何ですか?
- 目標を確実に達成するために、取り組まなければならない障害物や妨害となるものはありますか?
ステップ4.W「Will(意志)」
目的:ゴールに向かう意志や、実行責任を果たす気持ちを確認し、解決策を具体的で明確な行動へと変えていくこと
- 自分がやろうと決めた行動を最後までやり通す確率は、1から10で評価するといくつですか?
- その評価を10に変えるためには何をする必要がありますか?
- あなたはどの解決策を追求したいですか?また、それに自分のすべてを注ぎ込む準備はできていますか?
- あなたをゴールに向かって進み始めさせるために、一番最初にやらなければいけないことは何ですか?
- あなたをゴールに向かって進み始めさせる、今ここですぐにできることが1つあるとしたら、それは何ですか?
このように、G-R-O-Wの4つの手順を繰り返すことで、クライエントのパフォーマンスを向上させるのがGROWモデルということになります。