「このままでいいのだろうか」と漠然と不安を抱えたまま、なんとなく毎日を過ごしていませんか?30代は、キャリア・生活・人間関係・結婚など仕事もプライベートも大きな転機を迎える時期です。
何をすればいいのかがわからず、焦りや不安だけが積もってしまう方も多いでしょう。しかし、今の選択次第で10年後の自分は大きく変わります。だからこそ、小さな一歩でも「今、やるべきこと」に目を向けることが大切です。
この記事では、キャリア・生活・人間関係の3つの視点から、30代のうちにやるべきことを具体的に解説します。どれもすぐに実践できることばかりです。ぜひ最後まで読んで、「理想の自分」に向けて一歩踏み出すヒントを手に入れてください。
【キャリア編】30代のうちにやるべきこと5選
30代はキャリア形成の分岐点です。20代の延長で働き続けると、将来後悔する可能性もあるでしょう。だからこそ、30代のうちに「自分の働き方・生き方」を見直し、具体的な行動に移すべきです。
以下の5つは、今日からでも始められるキャリア形成のヒントです。
- 具体的なキャリアプランを立てる
- 目標達成に必要な資格を取得する
- 業務の進め方を見直し改善する
- 同業種・異業種問わず人脈を広げる
- 必要に応じて副業や転職を検討する
この5つを意識することで、10年後の自分に「やっておいて良かった」と胸を張れるでしょう。まずはできることから始めてみてください。
具体的なキャリアプランを立てる
30代はキャリアの土台を固める大切な時期でもあり、分岐点です。「なんとなく働いている」という状態では数年後に方向性を見失い、後悔する可能性もあります。だからこそ、明確なキャリアプランを立てることが不可欠なのです。
「5年後に管理職になる」「独立に向けて副業を始める」など、期限とゴールを具体化しましょう。
もし目標が曖昧なら営業電話が苦手・事務処理が苦手など「やりたくないこと」から洗い出すのも効果的です。
手帳や目につきやすい場所へ書き出して見える化することで、なりたい自分が具現化されます。その具現化された将来の自分に向かって行動するようになるため、日々の行動にも一貫性が生まれるでしょう。
目標達成に必要な資格を取得する
30代は目標達成に向けて行動するタイミングでもあり、その一つが「資格取得」です。資格は、自分のスキルや知識を「見える化」し、転職・昇進・副業において大きな武器になります。
IT業界なら「基本情報技術者試験」や「AWS認定」、ビジネスなら「中小企業診断士」や「TOEIC」などが代表的。目的に合った資格を選び、学ぶ姿勢そのものがキャリアアップへの第一歩となります。
とはいえ、闇雲に資格を取るのは逆効果ですから、自分の将来像に必要な資格かどうか、時間とコストのバランスも含めて冷静に判断しましょう。
業務の進め方を見直し改善する
漫然と忙しさに流されていると、成果も評価も上がらないため、30代は「働き方の質」を高めることを意識してみてください。
「優先順位を明確にする」「タスクを可視化する」「無駄な会議や作業を減らす」など、すぐ実践できる工夫は多くあります。
時間の使い方が変われば余裕が生まれ、新しい挑戦や学びに投資する余力もできるでしょう。「仕方がない」で済ませず、まずは一つだけでも改善策を試してみてください。
同業種異業種問わず交流し人脈を広げる
30代は、人脈の質と広さがキャリアに直結する時期です。会社内だけの人間関係にとどまっていると、視野が狭まりチャンスを逃すこともあるでしょう。
そのため、同業種・異業種問わず、積極的に交流し人脈を広げてください。
勉強会・異業種交流会・オンラインコミュニティなどを活用すれば、価値観や情報の幅が一気に広がります。転職・独立・副業のきっかけや、困難を乗り越えるヒントは「人」からもたらされることがほとんどなので、新しい出会いを通じて、自分の可能性を広げてみましょう。
必要に応じて副業や転職を検討する
30代は「収入」「やりがい」「将来性」を見直すタイミングでもあるため、現状に満足できないなら、副業や転職を検討するのも良いでしょう。
副業は収入源を増やすだけでなく、新しいスキルや人脈も得られるため将来のリスクヘッジにもなります。Webライター・プログラミング・副業型コンサルなどは初期コストも低く始めやすいです。
一方、転職を考えるなら「自分が本当に求める働き方」を明確にしてください。焦って行動するのではなく、情報収集と自己分析を重ね、納得できる選択を目指しましょう。
【生活・趣味編】30代のうちにやるべきこと5選
仕事だけに追われる毎日を続けていると、ふと「これでいいのだろうか」と立ち止まる瞬間が訪れます。30代におけるそういったタイミングこそ「人生の豊かさ」を意識して行動を変える絶好のチャンスです。
お金・健康・人間関係・趣味・パートナーシップなどの土台を整えることで、心に余裕が生まれ、人生の満足度が格段に高まります。
以下の5つは、今からすぐに始められる「人生の質を上げる習慣」です。
- 将来を見据えたマネープランを立てる
- 生活習慣を見直す
- 夢中になれる趣味を見つける
- 家族や友人との時間を大切にする
- 婚活をはじめる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
将来を見据えたマネープランを立てる
30代は将来に向けたお金の計画を真剣に考えるべき時期です。収入が安定しても、無計画な支出や貯蓄不足ではいざという時に困る可能性があります。
そのため、早めにマネープランを立て、資産形成に目を向けてください。「生活費の見直し」「毎月の貯蓄額の設定」「つみたてNISAやiDeCoによる資産運用」など、無理なく始められる方法は多くあります。
また、ライフイベント(結婚・出産・住宅購入)を見据え、必要な資金を逆算しましょう。
漠然とした不安を減らすには「いつまでにいくら必要か」を数字で具体化することも効果的です。
お金の不安は人生の行動範囲を狭めますが、計画を立て将来を見据えた行動を行えば心も自由になれるので、まずは「家計を見直す」だけでも十分です。
生活習慣を見直す
30代は心身の変化が表れやすく、健康を意識した生活習慣の見直しが必要です。睡眠不足・運動不足・偏った食生活を続けていると、体調不良だけでなく集中力の低下につながり、仕事やプライベートにも悪影響を及ぼすでしょう。
「毎朝30分のウォーキング」「夜はスマホを手放して読書する」「バランスの良い食事を心がける」といった小さな習慣から始めるだけでも、驚くほど心身は整います。
健康的な生活はパフォーマンス向上やストレス耐性にも直結するため、成果志向の人ほど意識すべき点です。
「忙しいから後回し」ではなく、今すぐできることから改善を始めましょう。
夢中になれる趣味を見つける
30代は「仕事だけの人生」から一歩踏み出し、夢中になれる趣味を持つことで人生の満足度は大きく変わります。
仕事や家庭のストレスを抱えたままでは、心身ともに疲弊しモチベーションも下がってしまうでしょう。「キャンプ」「写真」「料理」「語学」「楽器」など、分野を問わず好奇心を広げることで、新たな楽しみや人間関係が生まれます。
そして趣味は自分の価値観や個性を育てる場でもあり、人生に彩りを与えてくれる存在です。時間がないからと諦めず、まずは「ちょっとやってみる」という軽い気持ちで挑戦してみてください。
家族や友人との時間を大切にする
30代は仕事や日常に追われるあまり、家族や友人との時間をおろそかにしがちですが、その中で人とのつながりを大切にしているかどうかが人生の幸福度を大きく左右します。心理学の研究でも「良好な人間関係は心身の健康や長寿にも影響する」と証明済みです。
月に1回でも友人と会う、家族との食事時間を意識的に作るなど意外と小さな工夫で関係は深まるでしょう。心の拠り所があることで、困難な時も前向きに乗り越えられます。
逆に、孤独や疎遠はメンタル不調や人生の満足度低下に直結します。大切な人たちは「当たり前」ではありません。だからこそ意識的に時間をつくり、感謝や思いを伝えることが大切です。
婚活をはじめる
30代は結婚や将来のパートナーシップを真剣に考える時期でもあります。「いつか自然に出会える」と思っていた人ほど、気づけばチャンスを逃してしまうこともあるでしょう。
さらに 年齢が上がるほど出会いのチャンスは減り、理想とのギャップも広がりがちです。
だからこそ、婚活は早めに行動することが大切となります。
マッチングアプリ・結婚相談所・友人の紹介など、現代は出会いの選択肢が豊富です。婚活は単なる出会い探しではなく、「自分がどんな人生を送りたいか」を見つめ直す機会ともいえます。
【注意】30代でやるべきではないこと・後悔すること
30代は人生の方向性を左右する重要な時期ですが、間違った選択や行動は後々大きな後悔につながるリスクがあります。
特に気をつけたいのは次の3つです。
- 目標がないまま転職を繰り返す
- 無計画にお金を使う
- 仕事だけに偏る
後悔しない30代を過ごすために、「やるべきこと」と同じくらい「やらないこと」にも意識を向けてみてください。
目標がないまま転職を繰り返す
「今の仕事がなんとなく不満」「環境を変えたい」そんな理由だけで転職を重ねるのは、30代で最も避けたい行動のひとつです。
短期的には気分が変わっても、目標やキャリアプランがなければ、同じ悩みを繰り返すだけになってしまうだけでなく、採用する企業側からも評価が得にくくなるでしょう。年収やポジションが下がるリスクも高まります。
「自分がどんな人生を歩みたいのか」「どんな働き方を望むのか」を具体的に描くだけでなく、大切なのは「自分はどこへ向かいたいのか」を言語化し、そこから逆算して行動することです。
転職は「逃げ道」ではなく「成長の手段」として活用する意識を持ってください。
無計画にお金を使う
30代は収入が安定し始め、つい気が緩んでしまいがちです。しかし、無計画にお金を使い続けると、将来必ず後悔することになるでしょう。
- 見栄を張った買い物
- なんとなくの飲み会
- 使途不明な出費
これらが積み重なると、貯金も資産形成もままならなくなります。
実際、40代・50代で「もっと早くお金のことを考えておけばよかった」と後悔する人は少なくありません。
収入が増えた今こそ「貯める・増やす・使う」のバランスを考えてください。月々の固定費やサブスクの見直しなど目標に沿った資産運用を始めるのも効果的でしょう。
お金は「気づいた時には手遅れ」ということが少なくないため、今から家計を見直し、貯蓄や投資を習慣化することが必要です。たった数千円の節約や、毎月の自動積立でも未来は大きく変わるので、まずは支出を書き出すことから始めてみましょう。
仕事だけに注力する
「今は仕事が最優先」「成果を出さなければ」などと思って仕事だけに没頭し続けると、気づかぬうちに人生のバランスを崩してしまいます。
30代は、キャリア形成が加速する反面、家庭・人間関係・健康などをおろそかにしがちな時期です。休日出勤や、在宅ワークで休日も仕事のことばかり考え趣味や友人との時間を削り続ければ、やがて心身ともに疲弊し燃え尽きてしまうでしょう。
ストレスやメンタル不調からキャリアダウンにつながるケースも珍しくありません。したがって、オンとオフの切り替えを明確にし、自分の能力を最大限に引き出す土台を作ってみてください。
30代で今すぐ実践できるやるべきこと
30代で何かをしたいが何から始めればいいのかわからないと迷う人も多いでしょう。しかし、小さな一歩こそが未来を変える第一歩です。
以下のように小さなことから始めてることを意識してください。
- 自分と向き合う時間をつくる
- やりたいこと・やりたくないことを整理する
- 小さな成功体験を積み重ねる
大きな目標がなくても、日々の意識と行動を変えるだけで、気づけば新しいチャンスや変化が訪れます。迷っているなら、まずは一つだけ行動してみましょう。
自分と向き合う時間を作る
30代は忙しさに流されやすく、立ち止まって考える時間を持たない人も多いでしょう。
しかし、自分と向き合う時間こそが人生を大きく変えるのに不可欠です。
週に30分だけでも「今の悩み」「理想の未来」「やりたいこと・やりたくないこと」をノートに書き出してみましょう。思考を言語化することで、頭の中が整理され、次に取るべき行動が見えてきます。
また、こうした内省には「認知科学コーチング」を活用するのも効果的です。科学的なアプローチで思考を深め、行動に結びつけることができます。
詳しくは以下の記事も参考にしてみてください。
認知科学コーチングって存在は知っていても、あまりピンとこないですよね。この記事では認知科学に基づくコーチングの重要な…
やりたいこととやりたくないことを明確にする
「自分が本当にやりたいことがわからない」と悩む人は少なくないでしょう。
しかし、そんな時こそ「やりたいこと」と同時に「やりたくないこと」を明確にしてください。
「毎日満員電車に乗りたくない」「夜遅くまで働きたくない」などの嫌なことを書き出すだけでも、自分の価値観や理想のライフスタイルが浮かび上がってきます。
そこから逆算して「やりたいこと」を考えれば、ブレない目標が生まれるはずです。
人は「嫌なこと」を明確にすると、迷いが減り決断しやすくなります。
まずは紙とペンを用意して、5分でいいので書き出してみてください。書き出した結果自分が本当にやりたいことがクリアになり、目標にも近づくでしょう。
小さな成功体験を積み重ねる
「自信がない」「どうせ変わらないだろう」と感じているなら、まずは小さな成功体験を積み重ねてください。人は成功体験を通じて「自分にもできる」という感覚を養い、行動へのハードルを下げることができます。
「毎朝10分早起きする」「読書を1日10ページ続ける」「苦手な人に挨拶する」といった些細なことでも問題ありません。それが積み重なれば自己肯定感が高まり、より大きな挑戦にも自然と踏み出せるようになります。成功は「結果の大きさ」ではなく「続けること」によって築かれるため、ぜひチャレンジしてみてください。
30代でやるべきことを押さえて、理想のキャリアと生活を築こう
30代は、キャリアも生活も「自分次第」で未来が大きく変わる重要な時期です。しかし、何もしなければ漠然と不安だけが積み重なり、気づいた時には選択肢が狭まってしまいます。
そのためにも、「自分に必要な行動」を知り、一つずつ実践していくことが大切です。本記事で触れてきたポイントを参考に、今日からできることに一歩踏み出してみましょう。