30代は仕事辞めたいけど次がない状態でも退職していい?対処法や転職のコツを解説

仕事辞めたいけど次がない状態で退職する30代男性のイメージ

30代で次がない状態でも仕事を辞めていいケースは、現職の状況や生活環境、体調などによって変わります。

転職先が決まっていない状態で仕事を辞めるのは、不安な方も多いはずです。とはいえ、今のまま働き続けるのも辛いと、どうしていいかわからなくなりますよね。

そこで本記事では、30代が仕事を辞めたいけど次がない状態で退職してもいいかを決める判断基準について詳しく解説します。具体的な例を出しながら、辞めても問題ない環境をつくる方法まで紹介します。

30代でとにかく今の仕事を辞めたい方は必見です。

30代は仕事辞めたいけど次がない状態でも基本的にやめてOK

実は、次がない状態で辞めてから転職を成功させている30代は多くいます。先がわからない状態でやめることにマイナスなイメージを持つ人も多いですが、やり方次第でよりよい仕事環境を見つけることが可能です。

まずは、30代の転職者のアンケート結果をもとに、次がない状態で仕事をやめている人のリアルな実情を紹介します。

次がない状態でやめることに不安や心配がある方は、同じ状況にいる30代について知っておくことで安心できます。

転職に成功した4割は次が決まる前にやめている

株式会社リクルートが行ったアンケートでは、30代のうち、4割が次がない状態でやめても転職をさせたという結果が出ています。

株式会社リクルート「仕事辞めたいけど次がない状態でやめて転職を成功させた30代に関する調査」

出典:株式会社リクルート「就業者の転職や価値観等に関する実態調査2022」より

「前の勤務先を退職した後に、現在の勤務先が決まった」と回答した30代は40.4%です。30代で「現在の勤務先が決まってから、前の勤務先を退職した」と回答したのは41.7%で、ほとんど同じということがわかります。

つまり、仕事を辞めて一時的に仕事がなくなっても、転職活動に大きな影響はないといえます。

そのため、基本的に次がない状態でも、仕事を辞めたいと思ったら辞めて問題ありません。

難易度が高くて焦って転職先を決めやすいデメリットも

株式会社リクルートの調査では、次がない状態で仕事を辞めた30代は、1ヶ月で転職先を決めた人の割合が多いこともわかっています。

株式会社リクルート「仕事辞めたいけど次がない状態でやめた30代の転職活動期間に関する調査」

出典:株式会社リクルート「就業者の転職や価値観等に関する実態調査2022」より

どの転職活動期間でも10〜20%前後ですが「前の勤務先を退職した後に、現在の勤務先が決まった」30代で、1ヶ月ほどで転職先が決まった人は30.2%と非常に高いのがわかります。

次がない状態で仕事を辞めても、退職後1ヶ月で転職先を見つけることが可能です。しかし、逆に言えば、仕事やお金がない不安から焦って次の転職先を決めるリスクが高いともいえます。

転職先が見つかるまで働く必要はありませんが、次に向けてある程度準備したうえで辞めるのがおすすめです。

30代が仕事辞めたいけど次がない状態で辞めない方がいいケース

仕事辞めたいけど次がない状態で退職しない方がいいのに辞めて後悔している30代男性

30代が次がない状態で辞めないケースは、主に次の4つです。

  • 現職でまだ市場価値を高められる場合
  • キャリアの方向性がまだ決まっていない場合
  • 焦りや疲れだけで辞めたいと考えている場合
  • 収入が下げられない状況にいる場合

上記に当てはまる方は、辞める前にまだやれることがあるかもしれません。今の状態で辞めていいのか不安な方は、ぜひ参考にしてください。

現職でまだ市場価値を高められる場合

キャリア的に現職でまだできることがある場合、辞めずに経験や実績を積んだ方がいいかもしれません。

なぜなら、30代は20代より転職のハードルが高く、新しい職場だとより高い実績を作るのが難しくなるからです。

現職での在籍年数が長く、リーダーやマネージャーポジションなどを任される可能性がある場合、先に現職で経験を積んで市場価値を高めておくのがおすすめです。

在職中に価値を上げておくことで、スムーズに転職しやすくなります。給料アップの可能性も高まるので、一時的な気持ちで辞めたいと考えているなら、現職でできることがないか一度考えてみましょう。

キャリアの方向性がまだ決まっていない場合

キャリアの方向性が決まっていない30代は、辞めたあとの転職活動が難航しやすいので、辞める前にキャリアプランを整理しておくのがおすすめです。

30代は面接などでキャリアについて問われやすく、軸ができていないと落とされやすい特徴があります。

次がない状態で転職活動が難航すると、キャリアの空白期間ができやすくなります。特に、何をしたいかわからない方や自分の強みが言語化できない方は、キャリアで迷子になりやすいので、勢いで辞めずにキャリアの方向性を決めましょう。

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焦りや疲れだけで辞めたいと考えている場合

なんとなく疲れていたり感情が限界になったりしている場合、そのまま辞めると後悔するケースが多いです。

例えば、人間関係や仕事内容が漠然と嫌で明確な原因が整理できていないと、次の職場でも同じような不満を抱える可能性があります。なぜなら、仕事を辞めたくなる原因がわかっていないので、現職と同じような転職先を選んでしまうことがあるからです。

特に、中堅ポジションの30代は20代より何度も転職するのが難しい年代のため、合わない転職先だと、辞めたことを後悔しやすくなります。

また、疲れやストレスによって感情的に限界を感じている方は、正常な判断ができない状態かもしれません。すぐに辞めるのではなく、休職や有休消化でまずは落ち着いて判断できるような精神状態に戻すのがおすすめです。

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収入が下げられない状況にいる場合

貯金がほとんどなく、辞めると家賃や生活費の支払いが厳しくなるなら、基本的にお金に余裕ができてから辞めるのがおすすめです。

特に、30代は住宅ローンや将来の貯蓄のほか、家族を養うなど収入を大きく下げるのが難しい年代です。

転職活動で収入条件を下げにくい環境ですが、急いで転職先を決める場合は妥協せざるを得ません。

そうなると、転職先が見つかっても給料が低くて生活が厳しく、再び転職活動が必要になることも。そのため、次がない状態かつお金がない30代は、副業などである程度お金を確保してから退職を検討しましょう。

30代が仕事辞めたいけど次がない状態でも辞めていいケース

仕事辞めたいけど次がない状態で退職してよかったと感じる30代男性

次がない30代が現職を辞めてもいいケースは、次のとおりです。

  • 心身に明確な不調が出ている場合
  • 長時間労働やハラスメントが常態化している場合
  • 会社の将来性や雇用継続に不安がある場合
  • 今後のキャリアにつながらない業務しか任されない場合
  • 働きながら転職活動を続ける余裕がない場合

仕事を辞めない方がいいケースに当てはまっていても、上記の環境にいる方は辞めても問題ありません。

今後のキャリアだけでなく、仕事環境や心身の状態を考慮して退職するか決めるのがおすすめです。

心身に明確な不調が出ている場合

次のような不調が出ている場合は、キャリアより健康を優先すべきです。

  • 動悸
  • 不眠
  • 食欲不振など

長期間心身の不調が続いている場合、辞めるほどの体調不良なのか判断できないことがあるので、一度病院を受診するのもおすすめです。

心身に明確な不調が出ている状態を放置していると、どんどん治りにくくなります。30代は20代よりも体調を崩しやすく、回復にも時間がかかるので、無理せず健康を優先しましょう。

長時間労働やハラスメントが常態化している場合

いくら経験や実績を積める環境であっても、長時間の残業やハラスメントが常態化しているなら、次がない状態で辞めても問題ありません。

なぜなら、キャリアを積む前に心が疲弊しやすく、耐え続けても消耗するだけになりやすいからです。

また、これらの環境は自分の力で変えられるものではありません。そのため、次がなくてもまずは退職し、ストレスのない環境で転職活動を進めるのがおすすめです。

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会社の将来性や雇用継続に不安がある場合

業績悪化やリストラの兆候、待遇が悪くなるなど会社の将来性や雇用継続に不安がある職場なら、次がなくても辞めて問題ありません。

今すぐ辞めたい気持ちを抑えて転職活動を進めていても、突然解雇されるリスクがあります。

次がなくても退職して転職活動に集中する方が、準備なく突然辞めさせられるより傷が浅く済む可能性が高いです。

今後のキャリアにつながらない業務しか任されない場合

単純作業や成長のない業務が多いなら、キャリアにつながりにくいので、辞めて転職活動に集中するのがおすすめです。

資料作成や上司の指示を聞くだけなど、数年後の市場価値が上がらない仕事を続けていても、経験や実績は積めません。

その状態で、すでに辞めたいと思っているなら、早めに辞めてキャリアにつながる転職先を見つけるのも選択肢の1つです。

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働きながら転職活動を続ける余裕がない場合

転職活動をする時間がないほど忙しい環境にいるなら、一度環境をリセットするのもおすすめです。

転職活動もできず、辞めたい職場で働き続けても、環境を変えられないままストレスが溜まるからです。

業務量が多くて休日出勤が多い、忙しくて休日も動けないなど、ハードワークを強いられているなら、次がない状態でも辞めた方が次につながる行動ができます。

30代が仕事辞めたいけど次がない状態で辞めていいかの判断基準

仕事辞めたいけど次がない状態で退職するか判断する30代男性

30代が次がない状態で仕事を辞めていいケースと辞めない方がいいケースを見ても、どちらにすればいいか迷う方は、次の判断基準できめるのがおすすめです。

  • 続けるか辞めるかで失うものが少ないのはどちらか
  • 今30代として時間を使う価値がある環境にいるか
  • 辞めたい理由が感情ではなく状況によるものか
  • 今の仕事が数年後のキャリアにつながるか
  • 最低限の生活と立て直し期間を確保できるか

ここからは、さまざまな視点から、次がない状態で仕事を辞めていいか決める判断基準を解説します。明確な判断基準が欲しい方は必見です。

続けるか辞めるかで失うものが少ないのはどちらか

働き続けるか次がない状態で仕事を辞めるかで迷ったときは、失うものが少ない方を選ぶのがおすすめです。失うものが少ない選択をすれば、その分後悔も減ります。

特に、比較すべき項目は次のとおりです。

  • 市場価値
  • 経験や実績
  • 収入
  • 心身の健康
  • 将来の選択肢やキャリア

最も大切なのは、心身の健康です。その次にキャリアや収入が続きます。

箇条書きで失うものを書き出し、同時に得られるものを見つけていくのもおすすめです。それぞれの状況をリアルに想像することで、今の自分に本当に必要な選択肢を見つけやすくなります。

今30代として時間を使う価値がある環境にいるか

30代は20代とは違い、キャリアが固まりつつある年代です。今の職場にいて、望んでいないキャリアが固定されるリスクがあるか考えることで、キャリアにとってよりよい選択ができます。

現職で何も成長できないときは、次がない状態でも辞めた方が時間が無駄にならない可能性もあります。

しかし、時間を使う価値がある環境にいるか理解するためには、まずは将来のキャリアをしっかり考えることが大切です。

キャリアが固まる30代こそ、もう一度自分の仕事を見直し、自分にとって必要な環境がなにかを見つけましょう。

辞めたい理由が感情ではなく状況によるものか

次がない状態で仕事をやめたいときは、辞めたい理由を明確化させることが重要です。まずは、辞めたい理由を書き出し、それぞれの理由が感情か状況かでわけてみましょう。

30代は、このままでいいのかと焦りや不安も多くなる年代です。一時的な感情の波で辞めたいのであれば、一度立ち止まって考えなおしましょう。

一方、労働環境や健康状態など、客観的に見て問題があるなら、次がなくても辞めて問題ありません。しかし、ストレスなど心の健康は、感情的なものと混同しやすいので注意が必要です。

メンタルに関しては、自分だけで正しい判断をするのは非常に難しいのが現状です。最終的にはメンタルクリニックやカウンセリングなど専門機関に相談し、判断するのがおすすめです。

今の仕事が数年後のキャリアにつながるか

数年後のキャリアにつながるかを判断基準にすることで、経験や実績を積める職場でも辞めていいことがあります。

未経験職にチャレンジしたい方やキャリアチェンジを狙っている方は、他のやりたいことを諦めて現職で働き続けるのは時間の無駄かもしれません。早めに辞めて転職した方が、キャリアを作り直せる可能性が高いです。

特に、30代はキャリアチェンジや未経験職への転職がどんどん難しくなります。今後のキャリアを見通して辞めるかどうか決めましょう。

最低限の生活と立て直し期間を確保できるか

最低限の生活と立て直し期間が確保できない場合、基本的にはお金の余裕ができるまで辞めないのがおすすめです。

ただし、失業保険や貯蓄などを考慮し、一定期間収入がなくても暮らせるなら、仕事がない状態で辞めても問題ありません。

転職活動期間を3〜6ヶ月と決め、その間にかかる生活費を事前に計算しておきましょう。お金がないと、焦って転職するリスクも上がります。無職期間の生活を補える分のお金は用意しておくことをおすすめします。

30代で次がない状態でどうしても仕事辞めたいときにやるべきこと

仕事辞めたいけど次がない状態でnext tageに進む30代のイメージ

次がない状態で仕事を辞めたい30代が、今すぐやるべきことは次の4つです。

  • 自己分析やキャリアプランの計画を徹底する
  • 今の環境や仕事を整理する
  • 辞めたあとのスケジュールを決めておく
  • 転職やキャリアのプロに相談する

上記のポイントを押さえることで、次がない状態で辞めてもストレスを減らして転職活動ができます。

今すぐできる方法ばかりなので、ぜひ参考にしてください。

自己分析やキャリアプランの計画を徹底する

まずは、自己分析やキャリアプランの計画を徹底し、自己理解を深めましょう。これらは、次がない状態で仕事を辞めるべきかを決める手助けにもなります。

キャリアプランは、自分の強みや仕事に対する価値観がわかって初めて見えてきます。

そのため、まずは自己分析をし、その結果をもとに5年後や10年後まで見据えたキャリア計画を立てましょう。

初めの一歩となる自己分析のやり方は、以下の記事で紹介しています。

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今の環境や仕事を整理する

辞めてから後悔しないためにも、今の仕事を続けてていいのかを最初にはっきりさせておくのがおすすめです。

まずは、部署異動や業務調整、有給消化など退職以外の選択肢で今の環境を改善できるかチェックします。その後、判断基準にもあった辞めて失うものと得られるものを整理し、今の環境や仕事について理解しておきましょう。

最初にこれを行うことで、今仕事を辞めるかの判断がしやすくなるだけでなく、現職で今やるべきことが明確になります。上司への相談や有給申請など具体的なステップが決まるのでおすすめです。

辞めたあとのスケジュールを決めておく

辞めてから困らないように、辞めたあとの転職活動のスケジュールを事前に決めておくのがおすすめです。

スケジュールがわかっていれば具体的なイメージができるので、先の不安や心配も減らせます。辞めたのに動けない状態も防げるので、辞める前にやっておきましょう。

スケジュールは週や月単位での計画のほか、目標やメンタルの問題に対する対策なども考えておくのがおすすめです。

転職やキャリアのプロに相談する

自己分析やキャリア計画、今の環境や仕事の整理は、1人で簡単にできるものではありません。次がないのに仕事を辞めたいと感じる30代にこそ、キャリアコーチングや転職エージェントなどの利用がおすすめです。

焦りや不安を感じやすい状況のため、1つの視点だけで進めると、本当に大切にしたい価値観や転職の本質が見抜けない可能性があります。

キャリアコーチなどの専門家であれば、冷静に第三者の視点からキャリア形成を手伝ってくれます

これまで培ってきたノウハウをフルに活用し、理想のキャリアを作るためにやるべきことを提案してくれるので、ぜひ活用しましょう。

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仕事辞めたいけど次がない30代は計画的に行動しよう

仕事を辞めたいけど次がない30代は、突発的に退職するのではなく、辞めたあとの計画を立ててから辞めるのがおすすめです。

事前に計画したり今の状況を冷静に理解したりすれば、収入低下や無職状態での転職活動の不安も軽減されます。

また、次がない状態で仕事を辞めるか1人で決めるのが不安な方は、キャリアコーチや転職エージェントなどの専門家に相談するのがおすすめです。

プロに頼りながら、後悔のない選択をしましょう。