30代でキャリアがなくても、キャリアプランや過去の実績の棚卸しなどをすることで、今からでもキャリアは作れます。
とはいえ、周りの30代が昇進や独立など、どんどんキャリアを積んでいると焦ってしまいますよね。
そこで、本記事では、キャリアを積んでいない30代が今すぐやるべきことや「キャリアがない」とは具体的にどういう状態なのか、詳しく解説します。本記事で紹介した方法を実践することで、焦りや不安を軽減しながら前向きにキャリアを積めます。
キャリアがないとどうなる?選択ミスで後悔している30代は多い
実は、キャリアを積んでおけばよかったと感じる30代や40代は多いのが現状です。
PR TIMESによると、株式会社CAREER FOCUSが行ったアンケートでは「これまでのキャリア選択において、やらずに後悔していることがある」と回答した30代は81.3%、40代は88.2%という結果でした。
年齢が上がるにつれて後悔する人の割合も増える傾向にあり、早めに対処する必要があるといえます。
同年代の30代でも、すでに後悔している人が多いため、30代でキャリアがないと感じた段階で一度今後のキャリアについて考えるのがおすすめです。
また、特に30代や40代が後悔しているキャリア選択は、次のとおりです。
出典:PR TIMES「【調査レポート】30代・40代が最も後悔するキャリア選択TOP10を発表」より
語学学習や専門スキルの取得のほか、転職や副業のチャンスを逃したと感じる方もいるようです。そのため、同じようなスキルやキャリアがないと感じる30代は、あとになって後悔する可能性があります。
さらに、アンケートに答えた30代や40代は、上記のようなキャリア選択ができなかった原因として次のような理由を挙げています。
出典:PR TIMES「【調査レポート】30代・40代が最も後悔するキャリア選択TOP10を発表」より
先延ばしが過半数を占めるほか、情報不足や自分にはできないという思い込みも希望のキャリア選択ができない理由のようです。
家庭の事情などどうしてもできない状況であれば諦めやすいですが、できるのにやらない状況にいる30代は、数年経って後悔する可能性が高いです。
キャリアがないと感じる30代は、なるべく早めに情報収集やキャリアプランを立てるなど行動し始めることをおすすめします。
30代でキャリアがないって具体的にどういう状態?
30代でキャリアがない状態とは、具体的に次のような状態を指します。
- 職歴が一貫していない
- スキルや専門性が足りない
- 評価された実績がない
- 正社員の経験が少ない
- 自分の意思でキャリアを作ったことがない
上記のどれかに当てはまる方は、キャリアがあると評価されにくい可能性があります。
職歴が一貫していない
転職回数が多かったり職種や業界に統一性がなかったりする場合、キャリアを積んでいないと判断されることがあります。
職歴自体はあっても、毎回違う業界を点々としていると、転職するたびにスキルや経験を学び直すことになります。
職歴が一貫していない30代は、キャリアとは別の問題で辞めざるを得ないケースやとりあえず入社したケースも多く、キャリアが積みあがっていると感じにくいです。
20代ならキャリアに悩む時期として見逃されることもありますが、30代だとまだふらふらしていると思われることも。
また、キャリアを説明する際もストーリーとして説明しにくく、転職の際の面接でキャリアがないと判断されやすい傾向にあります。
スキルや専門性が足りない
30代でスキルや専門性が極端に足りない場合、キャリアがないと判断されやすいです。どの会社でも補助的な業務や上司の指示を聞くだけで仕事してきた方は、自分だけでできることが少ない傾向にあります。
この状態だと、未経験職種への転職が現実的ですが、30代は未経験だと厳しいといわれることが増える年代です。
このようにスキルや専門的な知識が足りない場合、年齢だけが上がって武器がないと感じやすく、キャリアがない原因になります。
評価された実績がない
これまでに仕事をがんばってきた人であっても、数字など目に見えて評価された実績がないと、キャリアがないと思われやすいです。
特に、30代は表彰や昇進、リーダー経験が増えます。しかし、どの経験もないまま仕事を続けていると、がんばりが評価されず、誰でもできる仕事ばかりでキャリアが積みあがらないと感じやすいです。
これは、キャリアがない原因として、転職活動を考えたりキャリアの棚卸しをしたりする際に気が付きやすいポイントです。
正社員の経験が少ない
正社員の経験が少ないと、社会人として安定したキャリアを歩めていないと感じやすくなります。
特に、派遣社員や契約社員、フリーターなどは、しっかり働いているはずなのに正社員より不安定なイメージを持ちやすいです。
また、正社員であっても短期離職が多い場合は、30代なのに正社員として落ち着いたキャリアがない印象を持たれがちです。
このように、正社員の経験が少ない30代は履歴書の段階で不利になることもあります。
自分の意思でキャリアを作ったことがない
自分の意思でキャリアを作ったことがない30代は、周りよりも自分自身でキャリアがないと感じやすい傾向にあります。
いわれた仕事をこなし、その場しのぎで転職していると、あっという間に30代になっています。周りを見渡すと、キャリアについてしっかり考えてきた30代がたくさんいることに気が付きます。
このような状態だと、自分は今までキャリアについて何も考えず仕事しており、キャリアが全くないと感じやすいです。
このケースでは、本人がキャリアについてそもそも考えた経験が少ないことから、じっくり棚卸しすれば実はキャリアが積みあがっているパターンもあります。
本当にない?実はキャリアがある30代の特徴
自分ではキャリアがないと感じていても、実はキャリアがある30代の特徴は次の4つです。
- 違う環境でも一定の成果を出し続けている
- 調整役など裏で組織を回す役割を担っている
- 数字や肩書は残らないが責任のある仕事をしている
- 1つの仕事を長く続けている
キャリアがないと思っていても、実はキャリアがあるなら今後の仕事の仕方も180度変わりますよね。
それぞれ詳しく解説するので、キャリアが本当にない状態なのかチェックしておきましょう。
違う環境でも一定の成果を出し続けている
たとえ職歴に一貫性がなくても、最低限の成果を出し続けているのであれば、再現性のある働き方ができるといえます。再現性のある働き方は十分なキャリアなので、実はキャリアがあるパターンの1つです。
上司から仕事を任せやすいといわれた経験がある方や、やったことのない仕事でも慣れるのが早い30代はキャリアがないのではありません。
確かに、履歴書上ではキャリアがないように見えるかもしれません。しかし、再現性のある働き方をアピールするなど、見方を変えれば周りからもキャリアがあると評価される可能性が高いです。
また、30代で転職する場合は、即戦力が求められます。違う環境でもすぐに適応できる30代は、重宝されやすいです。
調整役など裏で組織を回す役割を担っている
実は、フォローや調整役など裏で組織を回すタイプにはキャリアがあります。なぜなら、市場では需要の高い経験で、上司や組織から評価されやすいからです。
目立つ仕事ではなくても、トラブル対応や段取り決め、ほかのメンバーのフォローなどをしてきた方は、実は組織を回す重要な役割を担っている可能性があります。
特に、30代は後輩のサポートやフォローを任されることが増えるため、即戦力として使える貴重な人材になりやすいです。
フォロー系の業務が多かった方は、一度自分がやってきた業務を細かく思い出し、周りにどのような影響を与えてきたのか考えてみましょう。
数字や肩書は残らないが責任のある仕事をしている
実際、目に見えてわかる実績がなくてもキャリアがある30代は多くいます。例えば、後輩指導や引き継ぎ、現場のまとめ役などです。
これらをうまくこなしてきた方は、マネジメント力が高い可能性があります。特に、30代は20代よりもマネジメント力や指導力が重要になる年代です。
30代の仕事で使えるキャリアになるため、数字や肩書はなくても「いなくなると困る」ような立場で働いてきた方は、十分なキャリアがあるといえます。
1つの仕事を長く続けている
華やかな実績がなくても、同じ仕事を長く続けたことは立派な実績とキャリアになります。30代で1つの仕事を続けてきた人は、20代よりも当然続けてきた期間が長く、より評価されやすいです。
このように逃げずに向き合ってきた経験は、忍耐力や辛抱強さがあると思われやすく、30代の市場では強い評価ポイントです。
なぜなら、30代には大きな仕事を任せたい企業が多く、ミスやトラブルが起きても責任を持って向き合ってくれる印象が強いからです。
30代に対しては、能力よりも安心して任せられるかを重視する組織も多いので、1つの仕事を長く続ける経験は十分なキャリアになり得ます。
30代でキャリアがない状態を放置するリスク
30代でキャリアがない状態を放置するリスクは、主に次の3つです。
- キャリアを会社や環境変化に振り回される
- 周囲はどんどんキャリアを積んで焦りを感じる
- 仕事のやる気が出なくなる
キャリアがないままでもいいか迷っている方は、放置するリスクを知っておくのがおすすめです。
キャリアがない状態から抜け出すのは簡単ではありませんが、今のまま放置すると仕事自体に悪影響が出る可能性があります。
キャリアを会社や環境変化に振り回される
自分でキャリアを決めず、放置して流れに身を任せると、キャリアの主導権を会社や環境変化に握られ続けるリスクがあります。
例えば、突然の部署異動や契約終了、業績悪化などがあれば、その都度キャリアが変わってしまいます。30代は20代よりは異動などが少ない傾向にありますが、それでも組織の変更によるキャリアチェンジは避けられません。
自分でキャリアを積み上げたり将来のキャリアプランを決めたりしておけば、環境が変化しても軸を持って次の行動を決められます。
周囲はどんどんキャリアを積んで焦りを感じる
キャリアがない状態で放置すると周りはどんどんキャリアを積んでいき、その分、差を感じやすくなります。30代は昇進などが増えやすく、周りはどんどん責任のある立場になっていきます。
また、結婚や子育てなどライフイベントも増える時期です。経済的な不安や責任が増える中、キャリアがない状態でいると焦りを感じやすくなるでしょう。
30代を取り巻く環境は、キャリアがない状態を不安に感じやすい状態です。将来のためにも、今から少しずつキャリアを積むのがおすすめです。
仕事のやる気が出なくなる
キャリアがないと感じながら働き続けると、仕事のやる気が出なくなる可能性があります。
すでにキャリアがない環境で働き続けてもキャリアを積み上げられないケースが多いので、忙しいのに成長している実感がなく、年数だけが積み重なっていく感覚になりやすいです。
また、仕事における自分の価値を説明できず、自己肯定感が下がることも。このような状態が続くと、だんだん仕事に対するやる気がなくなってきます。
さらに、30代は周りの活躍も目に入りやすく、30代なのに仕事のやる気がでない自分に対して自己嫌悪にも陥りやすくなります。
すでに仕事に対してやる気がなくなっている方は、以下の記事も参考にしてください。
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キャリアがない30代が今すぐやるべきこと4選
キャリアがない30代は、次の4つから始めてみるのがおすすめです。
- キャリアの棚卸しをして言語化してみる
- キャリアプランを考える
- スキルアップや資格取得でキャリアを積む
- 副業で新しい仕事を始める
今から始められる簡単なステップを用意したので、何をすればいいかわからない方は、ぜひ参考にしてください。
キャリアの棚卸しをして言語化してみる
十分な職歴がある30代がキャリアがないと感じる場合、キャリアを整理できていないことがほとんどです。実績や役割、工夫したことなどをまとめるだけで、自分のキャリアの見え方が変わる可能性があります。
具体的には、まず紙やメモアプリにこれまでの職歴を時系列で書きます。次に、それぞれの職場で経験した仕事内容を書き出していきましょう。
その際、職種や会社名ではなく、次の内容を書くのがおすすめです。
- 実際にやっていた具体的な業務内容
- どんな工夫をしたか
- 周囲からどう評価されたか
自分なりの工夫したポイントが周囲からの評価につながっていれば、より能力を説明しやすくなります。成果は数字で出ている必要はなく、周囲からの評価を実績として使えます。
最後に、書き出した内容をできることや任されてきたこととしてまとめれば、自分のキャリアを他人に説明できるのでおすすめです。
キャリアプランを考える
現時点でキャリアがない方も、キャリアプランを考えることで次にやるべきことが明確になります。
30代は、すでにキャリアが確率されていないダメだと感じる方もいるかもしれません。しかし、40代や50代でも働いている人は多く、30代はまだキャリアの中間地点です。
今からでも遅くないので、キャリアプランを考えてキャリアがない状態から抜け出すヒントを見つけましょう。
キャリアプランを考える際は、まず1年後など短期で考えるのがおすすめです。これまでキャリアについてあまり考えてこなかった場合、5年後や10年後をイメージするのは難しいからです。
まずは、1年後の仕事の目標として次の内容を書き出します。
- 仕事内容
- 働き方
- 収入
- 時間の使い方
そのあと、今の自分と書き出した理想の状態の差を洗い出しましょう。最後に、目標を作ったら完成です。
目標は、専門性を1つ作る、任される役割を1段階上げるなど小さなものにし、モチベーションを保てるようにします。
キャリアプランは将来を決める計画ではなく、今後キャリアで迷った際に見直す地図のようなものです。ここでは、完璧に決めようとせず、修正する前提で気楽に作るのがおすすめです。
スキルアップや資格取得でキャリアを積む
専門性やスキルが足りないせいでキャリアがないと感じる30代には、スキルアップや資格取得がおすすめです。
とはいえ、スキルアップや資格取得も棚卸しやキャリアプランとセットで考えることが大切です。セットで考えれば今後の方向性に合うため、資格やスキルがより今後の仕事に役立ちやすくなります。
まず、今の仕事や目指す先で評価されやすいスキルを1つ選びます。30代が専門性やスキルを磨く場合、幅広く手を出すより狭く深くがおすすめです。なぜなら、20代より高い専門性が求められるからです。
資格も目的があいまいなものは避け、今後仕事で活用できるものにしましょう。
学んだ内容は、普段の仕事で少しずつ試すのがおすすめです。スキルや資格を実務で使えるものにすることで、初めてキャリアになります。
副業で新しい仕事を始める
副業で新しいキャリアを少しずつ積むのもおすすめです。転職よりもリスクが低く、自分の新たな可能性を試せるチャンスです。
キャリアを積むための副業のため、最初は収入を目的にせず、自分の可能性を試す場だと思っておきましょう。
キャリア作りのために副業を始める際は、クラウドソーシングや知人からの紹介などリスクの小さい形で始めます。まずは、新しい分野で仕事としてお金をもらい、責任をもってやり遂げる経験を積むことが重要です。
うまくいけば、さらにキャリアを積み、合わない場合は方向修正するなど試行錯誤しながら進めていきましょう。副業は、本業に活かせる視点が見つかることもあり、キャリアの選択肢が広がる可能性もあるのでおすすめです。
キャリアがない30代はコーチングで専門家の力を借りるのがおすすめ
キャリアがない30代は、キャリアコーチングを利用して専門家の力を借りるのがおすすめです。
1人で棚卸しやキャリアプランを考えることもできますが、実はキャリアがないと感じる30代は、1人で考え続けることに限界がきている人も多いです。
これまでに真面目に働いてきた方ほど、自分なりに考えてきたと考えていることが多く、同じ視点でしかキャリアを見られないケースが多くあります。
そのため、1人で考え続けたり新しいことを試したりしても、堂々巡りでなかなかキャリアがない状態から抜け出せないことも。
そんなときにおすすめなのがキャリアコーチングです。キャリアがない30代にキャリアコーチングがおすすめな理由は、主に次の3つです。
- 第三者の視点で自分のキャリアを整理し直せる
- 将来のキャリア選択に使える考え方や価値観もゲットできる
- 感情的ではなく冷静にキャリアプランを考えられる
キャリアコーチングは、第三者の視点で過去の経験や考え方を見つめ直すことが可能です。キャリアがないと思っていても、自分では気が付かなかった強みや実績を見つけられることも少なくありません。
キャリアコーチは答えを与えるのではなく、キャリアのヒントや考え方そのものを教えてくれるので、将来的に使える価値観や考え方もゲットできます。
30代のキャリア選択は、今後後悔しないための重要なポイントです。キャリアコーチからキャリアに対する考え方そのものを学んでいれば、納得したキャリア選択がしやすくなります。
また、1人だと不安や焦りから感情的に判断するリスクもあります。しかし、専門家による第三者の視点があれば、戦略的かつ効率よくキャリアがない状態から抜け出せる可能性が高いです。
30代になると、「このまま今の仕事でいいのか」「将来のキャリアに不安がある」と感じる方が増えてきます。 そこでキャリア相談を検討する方も少なくありませんが、「相談するほどのことかな?」「結局は転職サイトと同じでは?」と疑問を抱[…]
キャリアがない30代は転職すべき?
キャリアがないときは、転職するか迷う方も多いはずです。しかし、30代で転職するのは勇気がいりますよね。
そこで、キャリアがない30代が転職するメリットやデメリット、転職活動のポイントまで解説します。転職するか、現職でキャリアを作るか迷っている方はぜひ参考にしてください。
キャリアがない30代が転職するメリットデメリット
キャリアがない30代が転職するメリットは次の3つです。
- 新たな気持ちでキャリアを積み始められる
- 自分の市場価値が客観的にわかる
- 目に見える実績やスキルを積めるようになる
転職すれば、フレッシュな気持ちでキャリアを作り始められます。人間関係や役割が一度0になるので、リセットされて停滞感から抜け出せる可能性があります。
また、キャリアがない30代にとって、自分の市場価値が客観的にわかるのも転職のメリットです。キャリアを積み始められるだけでなく、転職活動や新しい職場での仕事を通して改めてどこで評価されるのかがわかります。
職場を変えれば新しい経験や役割を任せられるチャンスも増え、目に見える実績やスキルを積める可能性も高いです。
一方、次のようなデメリットもあります。
- 新入社員と同じようなポジションになるリスクがある
- 給料が下がる可能性がある
- 転職先でもキャリアが作れない可能性がある
転職によって環境をリセットすると、20代の新入社員と同じポジションへの配属や減給などのリスクが上がります。これまでの経験も一気にリセットされる可能性があるのがデメリットです。
また、現職と同じようなポジションだと、転職先でもキャリアが作れないこともあります。転職先選びを慎重に行い、キャリア作りができる企業を選ぶことが大切です。
キャリアがない30代の転職活動のポイント
- どんなキャリアを積み上げたいのか明確にしておく
- 何が得られるのかを考えて転職を目的にしない
- 肩書きや年収だけで転職先を選ばない
転職活動するとしても、まずは棚卸しやキャリアの計画をし、どんなキャリアを積み上げたいのか先に明確にしておくことが大切です。
目標がないと転職が目的になってしまい、入社後に再びキャリアが作れなかったり仕事のやる気がなくなったりすることがあります。
そのため、未経験でも実績やスキルが積みあがる業務内容かチェックし、年齢に見合った役割が用意されているか、なども見ながら転職先を探しましょう。
肩書きや年収に囚われないことも重要なポイントです。キャリアを急いで積み上げようとすると、どうしても役職や年収などに目が行きやすいです。
しかし、あくまでも転職の目的はキャリア作りなので、キャリアがすでにある人向けの高難易度の求人は狙わない方がよいでしょう。30代とはいえ、無理にレベルの高いところを目指しても、キャリアがない状態だと内定をもらうのは非常に難しいです。
短期的に給料が下がっても、その分得られるものがあれば、挑戦した方がよいこともあります。このように、キャリアを作る手段として転職することで、後悔のない選択ができます。
キャリアがない30代によくある質問
ここからは、キャリアがない30代が気になる質問を紹介します。
事前に疑問や不安を解消しておけば、前向きにキャリア作りを始められます。
キャリアがない30代は基本的に職種名ではなく、これまでの経験が活かせる役割を基準に選ぶのがおすすめです。
未経験OKで好きな職種を選ぶより、これまで培った応用しやすい能力を基準として仕事を選びましょう。例えば、調整力や継続力、再現性のある仕事ができる方は、営業やカスタマーサポート、事務、施工管理などがおすすめです。
やり方に注意すれば、30代でもキャリアチェンジは十分可能です。
キャリアがない30代でも、キャリアチェンジする際は完全に1から新しく始めるのではなく、これまでの経験を活かして新しい分野とつなげるのがおすすめです。
たとえば、現場経験を活かして管理側に回ったり対人経験を別の業界でも活かしたりします。キャリアチェンジの目的と積み上げたい実績を整理した上で計画的に行いましょう。
30代でキャリアがないと感じるのは、決してめずらしいことではありません。
20代の延長線で働き続け、立ち止まってキャリアを振り返る機会がないまま30代になっている人は多くいます。
しかし、実際にはキャリアがないのではなく、考える時間がなかっただけのケースも多いです。そのため、違和感を覚えている今がキャリアを見直すよいタイミングだといえます。
遅くはありませんが、早めに動くのがおすすめです。
30代後半からでもキャリアを立て直すことは可能です。ただし、本記事のアンケートでもあったように、年齢が上がるほどキャリア選択で後悔している人の割合は増えます。
転職活動なども厳しくなるため、早めに専門家に相談するか、キャリアの見直しを始めましょう。
キャリアがない30代は客観的なアドバイスをもらうことが大切
キャリアがない問題は、20代の延長戦で働き続けてきた30代に多い悩みです。しかし、実際はキャリアについてしっかり考える時間がなかっただけの可能性があります。
キャリアがないと焦っている30代の方は、まずは落ち着いてキャリアの立て直しや将来のプランを考えるのがおすすめです。
とはいえ、これまでキャリアについて考えてこなかった場合、1人で考えを深めるのはなかなか難しい現状があります。そんなときは、キャリアコーチなど専門家に相談し、第三者の視点からキャリアを積んでいく方法を見つけましょう。
専門家の意見も踏まえてキャリアを見つめ直すことで、自分の本当の価値や仕事へのやりがいも見つけられる可能性があります。